あなたside
今日は土曜日
慎と樹と出かける日だ
〜待ち合わせ場所〜
少し張り切りすぎて10分前に着いてしまった
見てみると既に慎と樹の姿があった
ふたりともおしゃれだなぁ…
慎は前出かけたから見たことあるけど樹は私服初めて見た
てか、周りの人すごい見てるし…
そう言われるとどう出ていいのかわからない笑
まあ、ゆっくり出ていこう、
樹は慎の言葉を無視してこう言った
そんなにストレートに言われたら照れるよ…
そう言いながら慎は後ろを向いた
今日は3人で相談して遊園地に行くことになった
樹は離れていった
そう言って私の腕を引っ張って走り出した慎
いや、何言ってんの!?
そう言われたのでついて行くと、
キャー!!! なんか悲鳴が聞こえるんだけど…
げっ…
そう言って列に並んだ
今日はまあまあすいていたのですぐに順番が来た
ふたりで隣に座った
一緒に頑張ろうと思ってたのに…
だんだんジェットコースターは上がって行く…
そう言うと慎はこっちを見つめた
慎はだんだん私の顔に近づいてきた
ちゅ、
その後、慎は顔を背けた
キャー!!!
ジェットコースターが勢いよく下って行ってるのはわかる
でも怖いはずのジェットコースターが今日は怖くない
すると、耳まで真っ赤な慎が言った
怖くないけど今日だけは、握ることにした…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。