突然の声で全クラスメイトが後ろを向いた。
「遅刻ですよ、入学早々。」
この子が…入学説明の時に言われた、例の入学生?
授業について、一通りの説明が終わったものの
私はどうしても落ち着かなかった。
だってむずすぎない!?
1番低いのも10メートルくらいの距離だよ?
照れ笑いする彼は、クールな容貌の割に可愛らしかった
低いゴールには、どんどんボールが溜まって行くが、
1番高いゴールには誰一人投げ入れることが出来なかった。
そんな時、
いきなり黄色い歓声が聞こえてきた
「あいつまじか!」 「凄すぎる!かっこいいっ」
「わぁぁ!! 」「本当に人間かよ!? 「すご!?」
「もしかして、?」 「負けてられない!!」
慌てて目を向けると、
そこには、
優しい微笑みを浮かべるフィン君の姿が___
おかしな話かもしれない、
でも私は確信してしまった。
息を荒らげる様子もなければ、
疲れた様子も微塵も感じない。
彼は、きっと
"魔法、せいぶつ…?"
\\キーンコーンカーンコーン//
鳴り響くチャイムの音、お昼の時間だ。
もうこんな時間!?
クラスメイトの後ろへついていき、食堂に着いた
そこでは話題となった"転入生の話題"で持ち切り
勝手な想像だけど、フィン君がもし本当に魔法生物なら
バレちゃうのはかなり危ない!
日本くんが言っていたように魔法生物は最近危ないと言
われて悪いイメージがあるから…
突然、後ろから声をかけられた。
背が低くて、オッドアイのこの子は…今朝質問してくれた子!
ふと、
辺りを見回すとひとりご飯を食べているあの子がいた。
その時、嫌なことを耳にしてしまった
「あいつ、絶対おかしいだろ人間なの?w」
「薬でもやってるんじゃないの?」
「やめなよ〜、聞こえるってば(笑」
わざと大きな声で言っているのだろう
私も、言われていたから分かってしまう
悪口って、
ちょっとした一言でも人を信用出来なくしてしまう
一生の傷が残るんだ
でも、言った側は何事も無かったかのように感じる
何故って?
"忘れてしまうから、"
何かが上手くできても、
全く出来なくても批判されるなんて…難しい世界だ
私は席から立ち上がった
いてもたってもいられなくて、許せなくて
「なに?こいつ、うるさいんだけど」
それだけ言い残して、ガラの悪い集団は去っていった
"私は助ける側になれたのだろうか?"












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。