第20話

#第十八話
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2020/09/06 08:37
あなた

ウォーターボール!

私が言うと、水が集まり一つのボールとなった。
{ぷくぷく…}
あなた

せ、成功したっ?!

空中に浮かんでいる水玉を見て興奮していると、
{ぱしゃんっ}
あなた

うわっ!!

水玉が破裂した。
水しぶきが私が着ているピッシリしたワンピースにかかる。
あなた

あ〜…最後に気を抜いたのが失敗だったかなぁ

ぱっぱっ、とワンピースについた水滴を払う。
ちらっと、手に持った魔術書を見る。
あなた

最後まで魔術のイメージを崩してはいけません…難しいよぉ〜

そう、私は今魔術の練習しているのだ。
さっき図書館で一冊、水魔術についての本を借りたのだ。
あなた

(騎士さんのこととか…一回色々と忘れよう!と思ってやってるけど)

あなた

んん〜!!難しい!!!

そんな独り言を言ってると、後ろから声をかけられた。
あの…それ、イメージが安定してないのかも…
あなた

へっ?だれっ?!

あっ、ごごごごごめん…!!
悩んでるようだったから…
真弓
真弓
真弓って言います…急に声かけてごめんね…?
あなた

ま、真弓?さん?

あなた

はじめまして…

真弓
真弓
さん付けじゃなくていいよ…、真弓ちゃんとか、真弓でもいいし…!
あなた

じゃあ、真弓ちゃん?

真弓
真弓
うん…!それで…!
真弓
真弓
えーと…すとぷり国立学園の生徒ですよね…?
あなた

あ、はい!そうですっ!!

あれっ、なんか流れで言っちゃった!
ほんとは先生なんだけどな…まぁ、大丈夫かな…?
真弓
真弓
良かった…先生だったらどうしようって思っちゃった…
真弓
真弓
でも魔術使えない先生なんていないもんねっ…!
うっ、すいません魔術使えなくて!!
あなた

あっ、あははっ、だよねぇ〜!

適当にへらへら笑ってると、真弓ちゃんが口を開いた。
真弓
真弓
それで…さっきの魔法の放ち方なんだけど…
真弓
真弓
多分あなたは…ちゃんとしたウォーターボール見たことないよね…?
あなた

は、はい!

真弓
真弓
今から実演するから見ててね…
真弓ちゃんはそう言うと、すうと息を吸って目をつむった。
ふわふわと真弓ちゃんの髪が踊る。
真弓
真弓
ウォーターボール…!
真弓ちゃんがそう唱えると、でかい水滴が渦となり、一つのウォーターボールを作り出した。
ぷくぷくと、水の音が聞こえてくる。
私が感嘆していると、真弓ちゃんは冷静に説明した。
真弓
真弓
ウォーターボールはこんな感じのもの…頑張ったらいろんな形に変われるの…
真弓
真弓
私は水属性の魔術師じゃないからできないけど…
真弓
真弓
ころん王子とかならできるかもしれない…
真弓
真弓
…って、聞いてる…?
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作者めぅ
作者めぅ
この小説書くの飽きるんだけど!!
作者めぅ
作者めぅ
いやでもさくしゃがんばるから!!!
作者めぅ
作者めぅ
だからみんな応援ちてね♡♡♡♡(きしょ)
作者めぅ
作者めぅ
それでは!!おつぷりぃ〜!!

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