私の”新生活"は唐突に訪れた
✖✖日前
私達は天使との最終決戦に臨んでいた
し、しになさい......いのち、の.....
バサッ......
ギュッ
苦戦を強いられたが、執事たちのおかげで何とか勝つことができた
それも幸いなことにみんな大きな怪我も命を落とすこともなくの最高の状態だった
今まで色々あったけど、これからの生活はきっともっと楽しくなっていく......
そう思ってた
その日、帰って傷の手当てなど少し休憩してからみんなでパーティの準備をした
その時は、本当に楽しかった
みんなの好きな物を食べて、今までの思い出を振り返ったり、これからの生活について想像を膨らませたり......みんな、笑顔と希望に満ちていた
だから、あんなことになるなんて思ってなかった
翌日.....
シュゥゥゥウ......
執事達の身体が半透明になっていた
......それはもう、今にでも消えてしまいそうな程に
それからは、よく覚えていない
というか、思い出したくもない
.....結局、私達はどうすることもできず、一人、また一人と執事は消えていった
"私を置いて行っちゃうの"
そこまでは言えなかった。
私は執事を心配させないようにできるだけ笑顔を作って努めて普段通り明るく話しかけるようにした
執事達は、最初は戸惑っていたが、消える直前になると私の所へやってきて少し話をした。
みんな決まって、私への感謝と謝罪、そして私の幸せを願って消えていった。
私はそれを一生懸命聞いて、最後はみんな手を握ってきたり、抱きしめたてきたり、頭を撫でてきて、ゆっくり、ゆっくりその感覚が消えていって、ふと前を見るといなくなっていた。
.....今でもその感覚を覚えている。
そして、これから先も忘れることはないだろう
忘れられない。忘れられるわけない。
だって、それは執事がこの世界にいて最後まで一生懸命生きた証だから。
いつか、時間がたって誰もが忘れてしまっても、私だけは覚えていなきゃいけない大切なことだから
.......それから、みんな消えていって、私だけになった時。
ふと、机の上の紙を見て思い出した
そうして、私は伝書鳩さんに手紙を渡した
手紙の内容は執事が消えたことを記したもので、ベリアンからもしみんな消えてしまったらフィンレイ様へ送るように言われていた
今日はもう遅いから、明日の朝には状況確認に来るだろう
私は誰も居なくなった屋敷の自室の床に力尽きたように崩れ落ちた。
未だに信じられなかった。もう執事がいないなんて
もう明日からは、誰かに起こされることも、ご飯を作って貰うことも、外から賑やかな声が聞こえることも、私に優しく話しかけてくれたり、労ったり、励ましてくれたり、.....時にはからかわれたりすることも無いなんて、とても信じられなかったし、酷く寂しく、悲しくなった
そう思うほど、私は追い詰められてしまった
だけど、ちゃんと後始末はしなくちゃ。
最後までみんなに寄り添いたかったから。
”お別れ”まではちゃんとしようと思って、ベットに潜ったーーー



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。