将軍様は小紫花魁を気に入っている
だから、私に恋愛的感情は無いはず。
そこが1番、安心できるところ。
だけど、男っていうのは分からないものよ
隙を見計らって小紫花魁に話しかけた。
女トークと言ったところか、
意外と話は続いた。
何故、こんなにも吐き気がするのだろうか
ただわたしは、宴に参加しているだけ
…… 胡蝶の名を借りて花魁をしてることは
私がただ、しのぶちゃんを忘れたくなかったから
だいぶ時間の経った時、
将軍様から多少目を向けられていたおロビとやらが
部屋を抜け出した。
見ない顔だ、きっと新人。
何をするつもりだろうか。
だけど、私には関係ないこと
好きにすればいいものよ
酒に酔い潰れて皆、ニコニコとしながら顔が赤い。
「始まったよ……将軍の亡霊の話」
「どんだけ根に持ってんだ…もう何十年も前の話だ……」
「バカバカしい。」
いつの日だっただろうか。
オロチが将軍として名を轟かせた日?
それとも、とある一家が滅んだ日?
私の幼き頃にここワノ国は変わった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。