第172話

149話
52
2026/03/08 05:10 更新
ないこ視点
…ちょっと、困らせちゃったかな
事故ってきくと、どうしても、嫌なものを連想してしまって
失いたくない誰かを、失ってしまいそうで
怖くなってしまう
れるちは、きっと、自分を大切にするということが苦手な子
だから、ああいうふうに声をかけたんだけど…
考え込んじゃってたみたいだしな…
なんか、やれることをやってあげたいけど…
コンコンコン
??????
鈴楼〜!
水星 鈴楼
水星 鈴楼
ぁ、ええよ
ガラガラガラ
??????
もしかして、お話しとるところを邪魔しちゃった?
??????
この方達は誰なん?
れるちが返事をすると入ってきたのは、男性と女性の二人組だった
水星 鈴楼
水星 鈴楼
えっと、学校の先輩と、クラスメイト
??????
お友達がもうできたん!はじめまして!
星雲 ないこ
星雲 ないこ
は、はじめまして…
星花 羽咲
星花 羽咲
はじめまして…
鈴楼の母と父です!鈴楼がお世話になっております!
そう言いながら、軽く頭を下げるれるちのお母さん
明るくて、勢いのある人だなぁ…
それに、やっぱり、関西のイントネーションが混ざってる
鈴楼、子供を助けたんやって?すごいやんか!
水星 鈴楼
水星 鈴楼
ありがとう、助けられてよかったわ
なんか…れるち、少し気まずそうっていうか、なんていうか…
あんまり仲良くないのかな…?
それにしても、酸素マスクに点滴って、何したん?
水星 鈴楼
水星 鈴楼
ぁ…これはちょっと、色々あって…
星花 羽咲
星花 羽咲
ごめん、なさい…
星雲 ないこ
星雲 ないこ
気まずそうに答えるれるち、小さい消え入りそうな声で謝る羽咲氏
なんか、関係あるのかな
そうそう!お母さんぱっくりここの手の傷が開いちゃってね〜
水星 鈴楼
水星 鈴楼
ぇ、な、ないこ先輩らおるんやで…?さすがに…
そんなの関係ないでしょ?
ほらほら〜
そう言いながら、少し抵抗しているように見えるれるちの手を、自身の手に重ねる母親
水星 鈴楼
水星 鈴楼
っ、やば、っ
二人の手元が、少し光ったと思えば、次の瞬間、れるちの手から血がぼたぼたと流れていた
星雲 ないこ
星雲 ないこ
え!?ちょ、れるち…?!
あら?もしかして、沢山の人の怪我を治したん?
水星 鈴楼
水星 鈴楼
ッゴホッゴホッ
星花 羽咲
星花 羽咲
っ、れるち、っ!手貸して、っ!
母親の質問に答えぬまま、咳を繰り返すれるち
そんなれるちにポケットからハンカチを取り出して、駆け寄っていく羽咲氏
正直何がなんだかよくわからない
急にれるちの手に傷ができて、お母さんの、たくさんの傷を治したってなに…?
星雲 ないこ
星雲 ないこ
どういう…
この子治癒の異能力者なんよ〜!あんたも怪我したらこの子のことを頼るとええわ〜
なに、いってんだ、この人
異能力者であることを、今さらっといった?
星雲 ないこ
星雲 ないこ
…あなたは、異能力者なんですか?
ん?違うで?
星雲 ないこ
星雲 ないこ
っ、じゃあわかってないんですね
星雲 ないこ
星雲 ないこ
異能力者であることや、ましてや、炎と氷以外の異能力者だなんて、簡単に他人に言っていいものではありません!
星雲 ないこ
星雲 ないこ
どれだけの人に狙われると思ってるんですか?!
星雲 ないこ
星雲 ないこ
どれだけ危ない目に合うと思ってるんですか?!
星雲 ないこ
星雲 ないこ
異能力者であるというだけで生きることが難しいこの世界で!それを軽々しくバラしていいものではない!
星花 羽咲
星花 羽咲
先輩…
何やそんな怒って、私はこの子の価値を教えただけや
価値あることは、価値あるように使わんとやろ?
そう言ってのける彼女の言葉が、俺には信じられなかった
次頼んだ
おわた、へんだ、ださくだ、さよなら(?)

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