ないこ視点
…ちょっと、困らせちゃったかな
事故ってきくと、どうしても、嫌なものを連想してしまって
失いたくない誰かを、失ってしまいそうで
怖くなってしまう
れるちは、きっと、自分を大切にするということが苦手な子
だから、ああいうふうに声をかけたんだけど…
考え込んじゃってたみたいだしな…
なんか、やれることをやってあげたいけど…
コンコンコン
ガラガラガラ
れるちが返事をすると入ってきたのは、男性と女性の二人組だった
そう言いながら、軽く頭を下げるれるちのお母さん
明るくて、勢いのある人だなぁ…
それに、やっぱり、関西のイントネーションが混ざってる
なんか…れるち、少し気まずそうっていうか、なんていうか…
あんまり仲良くないのかな…?
気まずそうに答えるれるち、小さい消え入りそうな声で謝る羽咲氏
なんか、関係あるのかな
そう言いながら、少し抵抗しているように見えるれるちの手を、自身の手に重ねる母親
二人の手元が、少し光ったと思えば、次の瞬間、れるちの手から血がぼたぼたと流れていた
母親の質問に答えぬまま、咳を繰り返すれるち
そんなれるちにポケットからハンカチを取り出して、駆け寄っていく羽咲氏
正直何がなんだかよくわからない
急にれるちの手に傷ができて、お母さんの、たくさんの傷を治したってなに…?
なに、いってんだ、この人
異能力者であることを、今さらっといった?
そう言ってのける彼女の言葉が、俺には信じられなかった
次頼んだ
おわた、へんだ、ださくだ、さよなら(?)















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。