______ 考えたって、答えはどこにもない
青空の下でただ立ち尽くすだけで、
“これからどうなるんだろう” なんて
答えは誰も教えてくれない
ガラス窓に映った空が、
ほんの一瞬だけ、違う色に見えた気がした
きっと気のせいだ、と目を逸らす
零れた声は、風に溶けた
今、考えていることも
ボクがここにいる理由も
全部、無駄なんじゃないかって思えてしまう
考えなければ 楽なのに
不意に、後ろから声がした
冗談みたいに言ったつもりだった
けれど、類は笑わなかった
その一言に、言葉を失った
夢と呼べるものは、
いつの間にか、
あの場所に置いてきてしまった気がする
思ったより、刺のある声が出た
戸惑ったように目を瞬く類を見て、
胸の奥が、ちくりと痛んだ
その声が、
どこかから返ってきた気がして、思わず振り返る
でも、そこには何もなかった
類は 孤独を 分かち合った “元仲間"
でも 今は自ら進んでボクよりも 前にいる
そんな人に 慰めてもらいたくない
「 やってしまった 」 確かにそう思った
でも、その先の言葉は出てこなかった
沈黙が落ちる
夕暮れの空はやけに綺麗で
それが余計に胸を締めつけた
言葉にした瞬間
全部 壊れてしまいそうで
だから 強がるしかなかった
そう言った類の目は、
分かってしまったばかりの人間の色をしていた
ふと、類の背後のガラスに映る“ボク”と
目が合った気がした
瞬きをした瞬間、もうそこにはいなかったけれど
結局ボクらは仲間
自分を守るために、何かを犠牲にしようとする
その代償に、自分を失っても
大好きだったはずの夜を失って
ボクたちを紡いでいたと思っていた音楽に裏切られて
同じ音なのに、もう何も響かなくなった
やっぱり、考えたって、答えはどこにもない
青空の下でただ立ち尽くすだけで
“これからどうなるんだろう”と考えても
時間だけが先に進んでいく
遅れてごめんよよよ ....
こちらの小説コンテストに参加させてもらってます
愛読の方 よろしくお願いします !!














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。