いやいや、そんなの他の人に見られるのが恥ずかしいからに決まってるじゃん!
なんで善逸はそんなに平気そうなの…?
…私ばっかりこんな振り回されて、善逸だけずるい。
ドキドキしながらゆっくりと話し、途中でやっぱり恥ずかしくなって言うのをやめる。
でも、善逸は私が言うのをやめた先の言葉が何だか察しているようで、とても嬉しそうな表情をしていた。
ハッと我に返り、人がいないか周りを見渡すと、誰もいなくて安心するのと同時に、善逸と2人っきりという事実に少し緊張し胸の鼓動がより早くなった気がした。
ていうかここどこ…?
目的の場所に着き善逸からおりると、視界いっぱいに綺麗なお花畑が広がっていた。
善逸の言っている通り、周りに人が少なくてこの広いお花畑には私と善逸2人しかいなかった。
しゃがんで周りのお花を見渡してると、近くに蜂が飛んできて、とっさにその場から離れて善逸の元へ助けを呼ぶかのように近づいた。
そう言いながら善逸は私を後ろから抱き締める。
やっぱり何回抱き締められても慣れなく、胸のドキドキが未だに収まらないのと、しばらく会えなくて何だか久しぶりの感覚に、そのまま体の力が抜けていったような気がした。
急に力が抜けたから善逸は対処しきれずにそのまま後ろに倒れる形となる。
後ろに倒れてから上半身だけ起きて自然と善逸の膝の上に座る形となる。
善逸の体って…やっぱりでかいな…
私の全身を優しく包み込んできて、安心する…。
急に真剣な感じで話してくるのだからなんだと思えば…
その言葉にグサッと刺さる。
た、確かに…私もいくら恥ずかしいとはいえ冷たくし過ぎた、?
いやでも、直そうと思ってるよ…でも、やっぱり無理なんだもん…。
善逸の不意の上目遣いに断ることは出来なかった。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。