ーーーーーーーーーーーー2日後…
パチッ………
士駆柢あなた「(あれ、ここ………)ベッドの上………」
そうか………俺……………疲労で…
やっべぇ、体鈍ってる………走りてぇ………
とりあえず風呂……
ガチャ………
士駆柢あなた「あっ…………」
夏油傑「おはよう。あなた、起きたんだね。」
士駆柢あなた「うん………悟は?」
夏油傑「悟はまだ覚めてないよ。」
士駆柢あなた「そっか………」
夏油傑「結構深くてね、硝子もぐったりだ。」
士駆柢あなた「そんなにか………」
夏油傑「どこかに行くつもりだったろ?どこに行く気だったんだ?」
士駆柢あなた「風呂………ギトギトだから…傑は?」
夏油傑「私は任務帰りだ。私も一緒にいいか?」
士駆柢あなた「うん。」
夏油傑「少し待っててくれ。」
士駆柢あなた「りょ」
ガチャ…………
士駆柢あなた「悟………綺麗……………」
なんで俺だけ……
俺だけなんで………起きているんだ……
そして、悟は起きていない………どうして、どうして……
起きてない奴に、綺麗?ふざけてやがる……
ノンキ
死ねよ………死ねよ………なんで俺だけ呑気に………
夏油傑「あっ、いた…あなた?」
士駆柢あなた「傑………」
夏油傑「だ、大丈夫か?」
士駆柢あなた「は?………」
夏油傑「今君の瞳からは、光ではなく…自分への嫌悪の瞳だな。
君の頬に伝ってるものは、涙。」
士駆柢あなた「はっ、はぁ?……んなわけっ……ねぇ………だろっ……」
夏油傑「無理はするな、泣きたい時は泣け。気持ちが楽になる。」
士駆柢あなた「うん……………」
夏油傑「悟が目を覚まさないのはあなたのせいではない。
あなたが自分を責める必要なんて、1ミリもない。」
士駆柢あなた「俺が!……俺が、あの女の子を庇ってたら
悟はこんなことにはならなかった!!……
俺が悪いんだ……あの時、気づいていれば……」
夏油傑「話は風呂を入りながら聞くよ。」
士駆柢あなた「風呂行こう…………」
夏油傑「あぁ…」
ガチャ…………
ピクッ…………
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。