第16話

2 責めんな
1,115
2021/02/08 09:49
ーーーーーーーーーーーー2日後…



パチッ………







士駆柢あなた「(あれ、ここ………)ベッドの上………」





そうか………俺……………疲労で…





やっべぇ、体鈍ってる………走りてぇ………






とりあえず風呂……






ガチャ………







士駆柢あなた「あっ…………」










夏油傑「おはよう。あなた、起きたんだね。」










士駆柢あなた「うん………悟は?」









夏油傑「悟はまだ覚めてないよ。」










士駆柢あなた「そっか………」










夏油傑「結構深くてね、硝子もぐったりだ。」










士駆柢あなた「そんなにか………」










夏油傑「どこかに行くつもりだったろ?どこに行く気だったんだ?」











士駆柢あなた「風呂………ギトギトだから…傑は?」










夏油傑「私は任務帰りだ。私も一緒にいいか?」











士駆柢あなた「うん。」











夏油傑「少し待っててくれ。」











士駆柢あなた「りょ」




ガチャ…………







士駆柢あなた「悟………綺麗……………」






なんで俺だけ……





俺だけなんで………起きているんだ……





そして、悟は起きていない………どうして、どうして……





起きてない奴に、綺麗?ふざけてやがる……




          ノンキ
死ねよ………死ねよ………なんで俺だけ呑気に………




夏油傑「あっ、いた…あなた?」










士駆柢あなた「傑………」











夏油傑「だ、大丈夫か?」











士駆柢あなた「は?………」












夏油傑「今君の瞳からは、光ではなく…自分への嫌悪の瞳だな。
    君の頬に伝ってるものは、涙。」











士駆柢あなた「はっ、はぁ?……んなわけっ……ねぇ………だろっ……」










夏油傑「無理はするな、泣きたい時は泣け。気持ちが楽になる。」











士駆柢あなた「うん……………」











夏油傑「悟が目を覚まさないのはあなたのせいではない。
    あなたが自分を責める必要なんて、1ミリもない。」











士駆柢あなた「俺が!……俺が、あの女の子を庇ってたら
        悟はこんなことにはならなかった!!……
        俺が悪いんだ……あの時、気づいていれば……」 






夏油傑「話は風呂を入りながら聞くよ。」









士駆柢あなた「風呂行こう…………」









夏油傑「あぁ…」










ガチャ…………







ピクッ…………

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