大橋くんが倒れた、
その一件を聞いてから
1週間もたった
長いようであっという間なのに
頼りがいのあるリーダーがいない
そう思うだけで胸が苦しくなる
大橋くんは極度なストレス状態に陥って倒れた
そうお医者さんは言っていた
俺はその理由を知っている、だって見てしまったから
でも大橋くんは自分の口から教えてくれなかった
今日も目を覚まさない
そんな日が毎日続いた
それが辛くて辛くて
そんな時、俺に嬉しい連絡が来た
「大橋くんが目を覚ました」
安心したし、何より嬉しかった
でもそれと同時にどこか怒りたくなる感情があった
みっちーは大橋がいじめられてたのを知っていた
でも口止めされたらしい
みっちーも怖かったんに
大橋を助けてくれてありがとうな
大橋は頼ってくれない癖があるから
それは少し困るけど、次は頼ってな
「なにわ男子はこれからも走り続けるから!」
fin
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。