月曜日
車にバムを乗せて
伝えられた住所をナビに入れる
バムは大人しく乗ってくれて安心したのもつかの間
ナビに連れてこられた場所は
見上げるのも大変なぐらいの高層マンションだった
ただでさえ家に招待されて緊張してるのに
こんなとこに足を踏み入れるなんて…無理だ。
けどご飯を作って待ってくれてる
ヒョンの顔を想像すると
少し気が楽になって
来客用の駐車場に車を止めたあと
1つ目のインターホンを押した
3重ぐらいあるオートロックの扉を抜けて
やっと玄関に着いた
お互いの犬を褒めあったあと
中に通してくれたテヒョンイヒョン
リビングに通してもらうと
そこは街全体を一望できる部屋だった
僕も気に入ってるんだ〜
なんてニコニコしながらお茶を入れてくれる
今話題の有名なケーキ屋さんのシュークリーム
俺と食べるために取っておいたなんて…
ヒョン…なんて可愛いことを言ってくれるんだ…
そう言ってテーブルに並べられたのは
キンパ、ニラキムチのチヂミ、ダッカルビ、
スンドゥブ、サラダ、チャプチェ、他にも
隅から隅までどんどん運ばれてくる
テヒョンイヒョンが出してきたのはミネストローネ
一見人間が食べるものと変わらないように見えるけど
野菜が細かく切られていて普通の物より柔らかい
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!