smside
_______夢を見ていた気がする。
いつものリノヒョンなのに、なんだかとても
悲しそうな顔をしていて、僕がお店で大好きな
キムチチゲを満足そうに食べているだけで
ついには泣いて、ボロボロになっていた。
それからは全く記憶がなくて、目覚めたら
不思議と腕には何本もの点滴が刺さっている。
怖い、此処に僕が居る理由すらも記憶がないのに
何故か納得してしまうというか、いや逆に
何も気にしていないのか、本質が焦っていない。
バクバクと心臓が煩くて言う事を効かない子供を
諭す様に頑張って酸素を取り入れてみても、
僕の気持ちは萎む事を全く知らないようだ。
スマホ、いや此処が病院ならナースコール。
酷く硬くて弾力性がない真っさらなベットを
自分の力だけで押すと、床に触れた脚が全身を
支える為筋肉を使っている事を感じるのと同時に
血管にしっかりと刺さった棘が僕を苦しませる。
声にもならないうめき声が僕の口からポロッと
出てしまって、自分が今どんな状況か大分遅れて
わかってきた気がしたのと同時に_____。
フラっと、自由が何者かに奪われてしまう様に、
僕は力が抜けるのと同時に目を優しく閉じた。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。