第7話

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2023/12/27 13:53
クリスマス休暇も終盤に差し掛かった頃に、自慢のワシミミズクが帰還した。小包も一緒だ。

何通か届いたうちの、薄緑色の封筒を一番に開く。彼女が僕に手紙を書く時はいつもこれだった。

"親愛なるドラコ。

お手紙とプレゼントありがとう。
素敵なクリスマス休暇が過ごせたみたいで私まで嬉しい。休みが明けたらもっと詳しく聞かせてね。
私はいつも通り1人のクリスマスだったけど、もう少しでみんなに会えると思うといつもより心が軽くなる気がする。ホグワーツに入学させてくれたナルシッサおばさんと、ルシウスおじさんに感謝しなきゃ。
来年は一緒に過ごせたら嬉しい。

プレゼントは学校に着けて行くね、楽しみ。
私からのプレゼント、大したものではないけど気に入ってくれたらいいな。
私も会えなくて寂しい。

また学校でね。

ステラ・ハミルトン"


いつもより少しかしこまった書き言葉にむず痒さを覚えながら、ニヤつくのを抑えられないでいる。
3度ほど読み返したあと、満を持して小包に手を伸ばした。

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