あれは、私が小学3年だった時のこと
私は家族旅行で沖縄に来ていた
その日は晴れで、両親からの許可を得て1人で外に遊びに行った
沖縄の海が見たくて海へ向かって歩いた
そんな独り言を言いながら
するとダム、ダム、とバスケットボールの音が聞こえた
目の前にはバスケットコートがあった
ほんの少しの好奇心で見てみることにした
コートの中には2人
一人は私と同じぐらいの歳の男の子、もう一人は背の高い男の子
二人でバスケをしていた
それをじっとコートの外から見ていた
私の方を見て大きな声で言った
戸惑っていると、その人は私の元まで走ってきた
沖縄ならではの話し方で少し違和感を感じた
コートに目をやるともう一人の男の子も駆け寄ってきた
そして半ば強引にコートへと連れて行かれた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。