病院を出る 。
もう全て終えたかのように
欠伸をしながら伸びをする 。
腕に貼られた 小さな絆創膏が
少しだけひきつる 。
リトがつっこむ 。
イッテツが呆れた声を出す 。
マナがイッテツの横から
覗き込む 。
弄られる私を見て
ウェンが笑う 。
何言ってんだ 、と
マナとウェンにつっこみながら笑う 。
緊張が解けてる ?
いや 、ほんの少しだけしてる 。
本当は結果が怖い 。
何もないといいんだけどな 。
いや 、何もないに決まってるけど 。
信号を待つと
急に全員沈黙になる 。
小さく 、心配する声を出すイッテツに
安心づけるために大丈夫だと笑う 。
だって 、
今もちゃんと歩いてる 。
ふらつかない 。
空は青い 。
風も暖かい 。
何も変わってない 。
だから 、
軽い声で言うと 、
4人が同時にこっちを見る 。
心配そうな目で 、
怖いものを見るみたいに 。
ボソッと呟いたリトの声を
気づかなかったフリをする 。
リトの小さな声は
無言だった私たちの空間によく響いた 。
嫌な予感もする中 、
結果がまだ聞かされてないので
何もないよと自分に問いかけるしかなかった 。
短い … し面白くない … 。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!