第6話

377
2026/06/30 11:00 更新






るな
場所どこにしますか?
ゆあん
じゃぁ、屋上とか?
るな
いいですね!!
ゆあん
あなたの名字さんもそれで大丈夫?
あなた
平気です。


屋上。
屋上……。
正直屋上にはいい思い出がないんだけどな。


ガラっ、とドアを開けて

別の先生が入ってきた。


先生
次は数学だ。
先生
授業の準備をしてから話せ。


明らかガラの悪そうな話し方。
初見の生徒に怖がられるタイプだ。


………そういえば私、教科書諸々貰ってない。

あなた
…あの、すみません、先生。
あなた
私転入してきたばっかりで
あなた
教科書諸々貰ってないです。
先生
教科書諸々貰ってない?
先生
なら職員室に行け。
先生
担任に貰え。
あなた
わかりました。

席を立って職員室に向かった。
なるべく授業には遅れたくないから、早歩きで。



職員室のドアをこん、こん、とノックをし、
先程と同じく学年、名前、要件を言う。
担任の先生が慌てた様子でこちらに向かってきた。


先生
ご、ごめんね!
先生
はいこれ、教科書


教科書諸々を受け取ると、
ずっしりとした重みが伝わってきた。


先生
結構重そうだけど…
先生
大丈夫?
あなた
大丈夫です。
あなた
ありがとうございました。
先生
ごめんね、授業始まる前に
先生
あまり授業が遅れないうちに行っておいで
あなた
はい。
あなた
失礼しました。


腕の中にずっしりとした教科書の重みを感じながら
また早歩きで教室に戻る。







教室に着くと、廊下に話声が漏れていた。
先生が授業をし、説明する声。
教室の後ろ側のドアをゆっくりと開けたいが、
両手が教科書で塞がっているので開けられない。
仕方がないので足で開けた。
あくまでも丁寧に、乱暴にしない様に。
そして他の生徒や先生に見られない様に。


あなた
すみません。
あなた
遅くなりました。
先生
教科書はちゃんと貰ったか。
先生
直ぐに席に着いて授業に参加しろ。
あなた
はい。


重い教科書を抱えて机に音を立てない様に、
ゆっくり降ろした。


ゆあん
うわ…
ゆあん
教科書重たかったでしょ…
あなた
別に平気です。
ゆあん
……そう


そういえば今ってどこをやっているんだろう。
黒板を見て問題の横に書かれた、
教科書のページを指示する文字を見つけた。


ゆあん
今、15ページ
ゆあん
ここの問題


私は少し驚いた。
そんな感情は表情には出さずに。
あなた
……ありがとうございます。


人に親切にしてもらったのは、
いつぶりだろう。
でも、私が会ったことのある、
親切にしてくれた人はいつだって見返りを求める。
きっと赤鶏さんだっていつか言うんだろう。


赤鶏さんが教えてくれたページを開き、
教科書の説明を読む。

……にしてもこの教科書、
イラストが多彩で結構良い教科書だな。
教科書を見ながらノートを開いて、
問題を解き進めていく。

その隣で赤鶏さんが顔をしかめているのには、
気付かないふりをした。
自分から教えたりとかはしたくない。
めんどくさいとかじゃなくて、
人が怖いから。
私が教えた方法で問題を解いたけど、
間違ってた。
なんていちゃもんをつけられたことがあるから、
それを言われてから全く教えなくなった。







主
ども!
主
おはにちこんばんは!
主
主です!
主
めっちゃゆっくり物語進んでますけど
主
ちゃんと発展(?)してくのでお楽しみに!!(???)
主
ということで!
主
おつぴち!!


プリ小説オーディオドラマ