HRが終わってしばらく経っても
誰も来なかったから、
"氷結の女王"何て名前つけられてても
案外大人しく過ごせるんだ。
そう思ってたら、
先陣を切った様に水色のポーニーテールの女の子が
私の方へ来た。
一人称が自分の名前タイプなのね。
仲良くしたい。
それの意味はきっと私がなんか有名?だから。
有名人と友達の自分凄いっていう
人間の承認欲求を解消する為の道具として、
使われること。
るなと名乗った女の子は少しもじもじしながら
再び口を開いた。
お昼を一緒に。
別にいいけど。
私から話題振るつもりなんてないし、
一緒に居てもどうせ楽しくないでしょ。
その言葉を聞いた瞬間少し曇っていた、
るなさんの顔が太陽のように明るくなった。
嬉しい。
そう言われたのはいつぶりだろう。
でも、きっと多分、社交辞令。
そんなに嬉しいって思っていなくても、
思っていても別の意味だと思う。
そんな事を思っていたら、
隣の赤メッシュの男の子が口を開いた。
喋り方でわかった。
るなさんとこの男の子は親しい関係なのだと。
るなさんはさっき名前だけ聞いたけど。
まぁ、名字知って損は何もないしいっか。
才水さんはちょっと嫌そうな顔をして
しぶしぶ承諾しようとしたが閃いたように、
私を見て口を開いた。
選択権私なんだ。
別にどうでもいいからどっちでもいいけど。
断ったらなんか面倒になりそうだし、
別に嫌って訳でもないから。
二人とも違う反応。
赤鶏さんは小さくガッツポーズをして、
才水さんはちょっと「えー…」っという顔をした。
私何か間違ったかな。
私には分からないけどこれだけは言える。
ごめんなさい。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!