第13話

卑怯者
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2025/12/16 06:48 更新


かわいい恋をもらった




好きだと、言葉で伝えてくれるかわいい恋




私にはきれいすぎる


でもどうしても、それを手放すことは出来なかった




you
好きだよ、せんせ
ny
……

ny
…ごめん



謝ってばかりなのに

応えてあげられないのに



どうしても手放せない





ずるい 私は卑怯者だ




ty
『ここさえ来れば、私が守れるから』
mm
『あなたの下の名前ちゃん…』





教師として、大人として、1人の女の子として。





キッパリと突き放せばいいのにそれが出来ないのは

そのかわいい恋が自分以外に向けられるのはいやだからだ。




そのせいで、あなたの名字は辛い思いをしていると分かっているのに









you
『先生のことが好きです』

ny
『……』




はじめて、そう言われたとき嬉しかった



当たり前だ



少し贔屓していた生徒が、遠慮がちな目線で、震える声で、それでもハッキリと好きだと言ってくれて。


桃色に染まった頬は柔らかそうで。




思わず、頷きそうになってしまった





















ny
『……ごめん』



けれども私は断った



あなたの名字のことは好きだけど、それは生徒としてだ


好きだけど応えてあげることはできない





すると、あなたの名字は泣きそうに顔を歪めて



you
『…ありがとう、先生』




そう言ったあなたの名字からは幼さを感じたけど、大人びた顔だった



私は卑怯者だ



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