第12話

再開
6
2025/04/14 10:44 更新
花咲柚月
花咲柚月
んぁ……?
思ったより寝てしまった…というか気を飛ばされただけなんだけど……昨日は最初から夜だったからか気づかなかったが今は窓から光が差し込んでいる。朝……ということでいいのか?そう思い周りを見る。
花咲柚月
花咲柚月
……え?
びっくりしすぎて逆に冷静になる。
花咲柚月
花咲柚月
せ、先生?お、おーい…?
先生が気持ちよさそうに寝ている。というか一緒に寝てたのか?これはアウトでは?と思いつつも少し距離を置く。なんとなく気まずい…
花咲柚月
花咲柚月
…今なら逃げれる?
そうふと思う。が、扉が確かなかった気がする…そう思い"先輩"が現れた辺りに行く。そうすると何故か扉がある。なぜ扉が現れたり現れなかったりするのかはよく分からないが、とりあえずラッキーだ。
花咲柚月
花咲柚月
…あかない?
あかなかった。たしかに冷静になると開くはずがない。なぜ開けられると思ったのか?が、諦める訳にも行かない。記憶をたどってみると前、蒼流達を閉じ込めたところの扉を開ける時に、先生は鍵なのかは分からないが、カードみたいなものをタッチして開けていた。もしかしたらマスターキーなのかもしれない。あてはそれしかない。試してみる価値はある。もしその鍵をどこかに入れるなら、先生の洋服のポッケか何かだろう。ならそこにカードが入って……?ポッケを漁る。なかなかないなと思っていると、少し嫌な予感がした。
一青零兎
一青零兎
んー……
その予感は見事に的中してしまった。先生を起こしてしまった。逃げるチャンスが…
一青零兎
一青零兎
…すぅ……
先生はこっちを見て少し考え、上半身をゆっくりと起こす。
一青零兎
一青零兎
……俺、寝てた。
先生は寝るつもりではなかったのだろうか。それともこんなに寝るつもりではなかったという意味なのか…?何故か先生自信が驚いてる。私がびっくりしたいところだ。
花咲柚月
花咲柚月
せ、先生?
私はこの状況の解説を求めたが先生は何も話してくれなかった。そんなことよりも私は先生にもう一度寝て欲しかった。先生が起きる直前、カードを見つけていたのだ。そして今、手元にカードがある。先生がどこかに行ってくれれば扉がこれで開くか試すことができる。そして、開いたのならば逃げることがでれる。が。先生に見られていても狭い通路などがあるので私が逃げ切れるのではとも思う。少し賭けのような感じになってしまうが…カードを取ったということがバレるのも時間のうちだろう。そう思い、ゆーっくりとドアに近づいていく。
一青零兎
一青零兎
柚月ちゃん、どこ行くの?
先生が私が後ずさりしていることに素早く気づく。
花咲柚月
花咲柚月
べ、別に…?
今がチャンスだ。先生は今座っている。なら、なら逃げれるのでは…?これ以上待てない。というか待つとバレる可能性が高まる。少なくとももう疑われている。そして、出来れば蒼流達に会いたい。カードを扉にかざすとピッ、という音が鳴った。それを聞いた先生が焦り立とうとする。その隙にドアを開け外に出た。
一青零兎
一青零兎
柚月ちゃん!!!
先生がこっちに走り出すのを見て少し怖くなったがもう走り出してしまったから後戻りはできない。そう思い階段に向かった。
花咲柚月
花咲柚月
確かっ…蒼流達は一階に…!!
私は連れてこられる時に目を覚ましていたおかげでどこに連れてこられているかを知っている。そしてこの扉を先生がこのカードで開けたことはもう見ている。似たような違うカードでは無いのならば…
花咲柚月
花咲柚月
あっ、開いたっ!!
このカードはマスターキーのような役割をしているんだろう。が、先生がもうそろそろここに来てしまうはず。急いで中から鍵を閉める。先生はカードがないから開けられないはずだ。
四季蒼流
四季蒼流
……誰、君。
そう言われ振り返る。が、なんとなく振り返る前から誰かは検討が着いていた。小学校から聞いてきたこの声…
花咲柚月
花咲柚月
蒼流……
やっぱり蒼流だった。まさか、記憶が…と思ったが、やっぱりそういうことらしい。
四季蒼流
四季蒼流
なんで俺の名前知ってるの…ってか君に二十三期生?俺と同い年?
二十三期生……?私たちの代は二十三期生というのか……?それより真秀達の姿がないのが心配だ。でも、とりあえず蒼流に思い出してもらわなければ……蒼流が先生達に報告でもしたらもう何も出来ない。
一青零兎
一青零兎
ゆ、柚月ちゃんっ!!あ、開けてっ!!
先生が扉をガチャガチャしている。が、応じるつもりは無い。先生の思惑通りにされるのはもううんざりだ。
花咲柚月
花咲柚月
二十三期生とか知らないけど…四季蒼流!同じクラスなんだから忘れてるわけないじゃん!!ほんとに忘れたの?ねぇ!
私がそう言うと少し考え込むように下を向いた。蒼流が記憶を思い出せば何とかなるかもしれない。何が印象に残っていることを言えば思い出してくれるかもしれない。そんなことを考えてるとさっきまでガチャガチャといっていた扉が静かになった。
花咲柚月
花咲柚月
お、大人の人に何かされたとか…そういうのもない…?
少しさっきはキツく言いすぎたかと思い、少し優しめに聞いてみる。そうするとなにか心当たりがあったのか、蒼流がハッとする。
四季蒼流
四季蒼流
ぁ……ぁ………っ
それだけ言うと蒼流は倒れ込んでしまった。
花咲柚月
花咲柚月
蒼流…?蒼流…!!
なにかまずいことをしてしまったのではという不安と、蒼流まで消えてしまったら、という恐怖でパニックになり叫ぶ。
カチャ
そんな音がなりふっと後ろを振り返る。
花咲柚月
花咲柚月
せ、先生…?
先生が何故かそこにいた。しまった。予備の鍵でもあったのか?そこまで考えられなかった……
花咲柚月
花咲柚月
先生!そ、蒼流がっ……
そんなことよりも蒼流が倒れたのを早く何とかしてもらわなければ。私はその一心で叫んだ。

プリ小説オーディオドラマ