第26話

第二十三話
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2026/03/13 12:51 更新



のあside



突然だけど…

今から話すのは幼い私の話。


私の昔話は、ケーキ見たいに甘ったるいものではない。

ビーターチョコレート見たいに苦い物だ。

到底、自慢できるような話ではない。

寧ろ、人を不快にするだろう。


そんな昔話をどうか聞いてほしい。


私、のあの成り行きをね…。

いや、生き様と言うべきだろうか…。

そんなことは置いておいて…




あれは確か…“11年前”の事。







当時、私は幼稚園に通っていた。

そう、確か年中だった。

この頃は正に私の中の楽しいの絶頂期だったと思う。



そんな楽しいはずのなか。

年中の時期に起こった事がある。





それは…お父さんが交通事故で亡くなった事。

お父さんが横断歩道を歩いていたら、

ながら運転していたトラックに引かれた。

そして、病院に運ばれ、緊急施術をしているそうだ。

私はそうお母さんに聞かされた。
naの母
うぁぁぁ泣
お母さんは病院の関係者の人から電話越しにそう聞かされた。

電話を切った瞬間、膝から崩れ落ち、凄く泣いていた。

私もお父さんが引かれたって聞いて胸が張り裂けそうだった。

お父さんは私やお母さんに尽くしてくれる人だった。

いつも凄く優しくて、自慢のお父さんだった。

だから、私も沢山泣いた覚えがある。
na ( 幼い頃 )
na ( 幼い頃 )
うぅっ泣涙


泣きながらお母さんと病院に向かった。


病院に着いた頃には、

私の涙もお母さんの涙もからからに乾ききっていた。

それでも、私もお母さんも凄くお父さんの無事を祈っていた。


病院に着いて、施術室の前の椅子に腰かけて間も無く…

手術ランプがカチッと消えた。

そして、手術室の扉が開いた。

そこから、お医者さんが出てきた。

その瞬間。お母さんはお医者さんの目の前に立ち早口で

こう言った。
naの母
あの人は…?!
naの母
あの人は無事ですよね?!!
na ( 幼い頃 )
na ( 幼い頃 )
おかあさん…
お母さんの高い声は手術室の廊下に良く響いた。


そんなお母さんを見ながらお医者さんは、

気まずそうな顔をしていた。

そして、しばらく黙ったあと…口を開いた。
医者
ごめんなさい…。
医者
私の力不足で…救うことは…出来ませんでした…。
しろどもどろになりながらお医者さんはそう言い捨てた。

その瞬間涙が溢れた。

お母さんもその言葉を聞いて、お医者さんの胸ぐらを掴み八つ当たりをしていた。
na ( 幼い頃 )
na ( 幼い頃 )
naの母
ふざけないでよツ!!泣
naの母
救えたでしょツ…?貴方は医者なんだからツ…!!泣
naの母
何でよツ…!!あの人が何をしたって言うのよツ…!!泣
医者
ツ…大変申し訳ございませんでした…。
そんなお母さんを見ていたら心が傷んだ。

こんなお母さん見たくなかった。

お父さんともまだ一緒に居たかった。

そんな希望の無い思いしか募らなくて、ひたすら泣いていた。
naの母
ツツ…何でよツツ…泣
na ( 幼い頃 )
na ( 幼い頃 )
お母さん…泣


その後、しばらくお母さんはお医者さんと揉めていた。

私は何も言えなくて、ただ呆然とその様子を見ていた。

口論が終わったら私はお母さんと帰った。

でも…何か話せる雰囲気ではなくて…気まず時間が流れた。
naの母
ー~ー~ー!!
医者
~ー~ー~ー!!
na ( 幼い頃 )
na ( 幼い頃 )






次の日お父さんの葬式が行われた。

久しぶりに合うお婆ちゃんやお祖父ちゃんも泣きいていた。

そんな様子を見ていたら…
あっという間だった。

葬式中も。

何も考えず、唖然としていることしか出来なかった。

お母さんも相変わらず泣いてばっかで、見ていて痛々しかった。
na ( 幼い頃 )
na ( 幼い頃 )





そして葬式からしばらくたった。

私は…最初よりかはもう気持ちの整理は終わっていて、

元気に過ごしている。

でも…この葬式から変わった事がある。

それは…。
na ( 幼い頃 )
na ( 幼い頃 )
お母さん…
na ( 幼い頃 )
na ( 幼い頃 )
私ね…ツ
naの母
うるさい!!!!!!



それは…お母さんの人柄だ。

いや、お父さんが亡くなってから、変わったのかもしれない。

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