第177話

幸先悪いなぁ
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2026/02/10 10:00 更新
ゆあん
ゆあん
髪に海藻ついてる笑


そう言ってゆあんくんは私の髪から海藻を取ってくれた
ゆあん
ゆあん
結構水しぶきあがったからね〜



いつも通りの笑顔を向けるゆあんくんにつられて私も笑った
(なまえ)
あなた
あ、ゆあんくんにもついてる!笑


私もゆあんくんの肩辺りについていた海藻を取った
ゆあん
ゆあん
お互い様だw
(なまえ)
あなた
ねw


ゆあんくんと笑っているとふと零崎さんの顔が頭をよぎった



(なまえ)
あなた
っ…

私は慌ててゆあんくんと距離を取った
ゆあん
ゆあん
(なまえ)
あなた
あ……え〜っと…ちょっと休憩しない?
ゆあん
ゆあん
?…そうだね

最初は怪しがっていたゆあんくんも納得して立ち上がった
狩野
狩野
あれ?もう終わりにしていたんだ

レジャーシートを敷いている場所で一息ついていると狩野くんとるなが帰ってきた
(なまえ)
あなた
うん。ちょっと休憩〜
るな
るな
たしかに暑いですもんね!

私はるながくれたソーダを飲んで海を眺めた
ゆあん
ゆあん
お、他の班の人も来た


ゆあんくんの見ている先に視線を移すと顔なじみがいた
(なまえ)
あなた
(零崎さん…!)
私はおもむろに立ち上がってゆあんくんの前に立った
ゆあん
ゆあん
おぉ…どうしたの?
(なまえ)
あなた
ゆあんくん!一緒にあっちの方行こう!
ゆあん
ゆあん
え?!いきなり……
(なまえ)
あなた
あ…ごめん…
ゆあん
ゆあん
いやいや!全然いいよ。一緒に行こう


少し顔を輝かせたゆあんくんと一緒に零崎さんがいるところへ向かった








(なまえ)
あなた
零崎さんっ
珠麗
珠麗
あら……仲間を引き連れてどうしたの?
(なまえ)
あなた
仲間って……そんな言い方良くないよ〜


好きな人に向かって…
珠麗
珠麗
?…何かおかしいの?
ゆあん
ゆあん
え、あなた行きたいところって…
(なまえ)
あなた
?ここだよ?
ゆあん
ゆあん
………(2人きりになりたいって思っているのかと思った…)
珠麗
珠麗
…残念だけど班行動中だからまたの機会にしましょう


そう言い残すと零崎さんは踵を返して班員のいる方へ行ってしまった



……幸先が悪い…

少し気分が落ちているとゆあんくんが私の肩を叩いた
(なまえ)
あなた
ゆあん
ゆあん
せっかくなら他のことしようよ〜


う〜…その誘いは嬉しいけど……零崎さんがぁ…
ゆあん
ゆあん
……



(なまえ)
あなた
…そうだね!

ゆあんくんの子犬みたいな目線に負けた……!


私は心の中で言い訳を言いつつゆあんくんの隣に並んだ
ゆあん
ゆあん
なんかイベントがやっているらしくてあっちの方に屋台が出てたからそこに行かない?
(なまえ)
あなた
良いけど…私たち水着だよ?
ゆあん
ゆあん
砂浜でやっていたから多分水着で大丈夫!


そう言うとゆあんくんは心底楽しそうな顔で私の手を取って走り出した
(なまえ)
あなた
うわっ…ちょ…?!


砂浜の上を走るのは地面を走っている感覚と全く違って何度も足がもつれそうになった






目的地に着くと夏フェスみたいなイベントが行われていて色々なアーティストのポスターが貼ってあった
(なまえ)
あなた
想定通り人が多いなぁ…

ゆあんくんを見失わないようにゆあんくんのラッシュガードをしっかりと見ているとふいにゆあんくんが振り返った
(なまえ)
あなた
どうしたの?
ゆあん
ゆあん
んや?はぐれてないかなぁって
(なまえ)
あなた
ちゃんと見てるから大丈夫だよ


私の答えにまだ納得いっていないようでゆあんくんは少し考える素振りを見せた



しばらくしてゆあんくんが私の手をしっかりと握った
ゆあん
ゆあん
…これでお互い心配ないね?
(なまえ)
あなた
……!

意地悪に笑うゆあんくんになんとも言えない感情になった

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