第34話

過去編 手に入れられない
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2024/06/09 07:27 更新
〜あなたside〜





________14年前。




小学2年になって暫くした後。




(なまえ)
あなた
独歩くん!治!遊びいかない?
国木田独歩
いいな。津島はどうする?
太宰治(幼児)
僕も別にいいよ。
3人で公園に向かう。





(なまえ)
あなた
そういえば、明日は学活あるね。
太宰治(幼児)
毎年2年生がやるやつじゃない?
国木田独歩
去年のお題は『自分の願い』だったみたいだぞ?
(なまえ)
あなた
難しいね…。治の願いは何?
太宰治(幼児)
僕?ん〜〜…お腹いっぱい蟹缶食べてみたい…かな。
(なまえ)
あなた
いつも通りだねwwでも蟹缶美味しいもんね。
国木田独歩
蟹缶もいいけどかつおのたたきも美味しいぞ?
太宰治(幼児)
かつおのたたきも美味しいね…。でもお腹いっぱいはいいかな…。
太宰治(幼児)
あ、僕お水飲んでくる。
(なまえ)
あなた
はーい。


治が水道に向かう。




足をぶらぶらとさせ、独歩くんに問う。
(なまえ)
あなた
独歩くんは?
国木田独歩
…笑わないか?
(なまえ)
あなた
うん。笑ったりしないよ!
国木田独歩
おれ…スーパーヒーローになってみたいんだ!


独歩くんが目を輝かせ言う。
(なまえ)
あなた
ヒーロー…。かっこいい!!
国木田独歩
弱い人を助け、強い人の援護をする…そんな男になりたい!
(なまえ)
あなた
できるよ!独歩くんはとっても強いもん!!
ボクの言葉に目を瞬かせる独歩くん。
国木田独歩
ほ、本当か!!
笑顔で頷く。



独歩くんがいつも持ってる手帳には、自分の願いが書かれているのだろう。
(なまえ)
あなた
だって、独歩くんは自分を偽るための嘘をつかない。
(なまえ)
あなた
言うこととやることが同じだもん。
(なまえ)
あなた
それは、強くないとできないもん!
国木田独歩
おれは‥そうありたいからそうしてるだけだ…。
(なまえ)
あなた
じゃあ、それが独歩くんの”理想”なんだね!!
国木田独歩
!理想…!
(なまえ)
あなた
キラキラ輝いて見えるなぁ…独歩くんは。




本当に、キラキラしていた。


3人で過ごしたあの時間は。





すぐに、この倖せが喪われるとは、知らずに。













其の日の夜。





お母さんがボクを呼んだ。
お母さん(夢)
あなた…ちょっといい?
(なまえ)
あなた
う〜ん…去年より難しくなってない?
国木田独歩
自分の将来の夢…か。
太宰治(幼児)
小2になんてことやらせるんだろうね。
(なまえ)
あなた
2人はどうするの?
休み時間。




1枚の画用紙は真っ白だった。
国木田独歩
おれは…そのまま描いてみようかと思う。
太宰治(幼児)
僕も。あなたは?
(なまえ)
あなた
ボク、よくわからないんだよね…一個成りたいものはあるんだけど…。
太宰治(幼児)
何?
(なまえ)
あなた
笑わないでね…。
声を潜め、こっそりと教える。
(なまえ)
あなた
お嫁さんに、、なりたいんだ。
太宰治(幼児)
ふぇ!?\\\
国木田独歩
ほー。(チラリ)
太宰治(幼児)
だ、誰のだい!?
何で治がそんなに必死なの?
(なまえ)
あなた
え〜…ボクを好きになってくれる人、、とかな。
太宰治(幼児)
〜〜〜!!__は!?
(なまえ)
あなた
え?







太宰治(幼児)
僕じゃ、ダメなの!?\\\\\\
(なまえ)
あなた
ふぇ!!??\\\\\\
国木田独歩
(言ったかコイツ…)
え?え?ええ??






あの、その文脈だと。。。
(なまえ)
あなた
ボクを‥お嫁さんにしてくれるの?
国木田独歩
(そーっ)
太宰治(幼児)
う、うん!!




告白では!??(今更)
でも、嬉しくって。







頬が自然と緩んだ。
(なまえ)
あなた
ふふふ…嬉しい!(ニコッ)
太宰治(幼児)
!!\\\
(なまえ)
あなた
じゃあ…もし気持ちが変わらなかったら…。
続きの言葉に、治は真っ赤になって頷いた。
1枚の絵を抱え、アパートのエレベーターを治と降りる。







ドアの前で手を振る。




ガチャ、とドアを開く。


(なまえ)
あなた
ただい、、え?
ツン、と鼻につく匂いがした。





鉄のような匂い。





おかしい、と本能的に感じた。




暗い廊下を通って、寝室、バスルームを見る。





続いてキッチンとダイニングに向かい、目を疑った。
















床に散らばる紅。








其の中心に、人が2人。
(なまえ)
あなた
お、かあさん…?お父さん?



2人が、血濡れに倒れ、背にはナイフが深々と2つ刺さっていた。





人よりいい頭脳が高速で動き出す。















ダイニングのテーブルの上においてある携帯は、治のお母さんのもの。











そして、滅多に帰ってないお父さんのシャツはアイロンが掛けられている。









(なまえ)
あなた
不倫…っ!!!!



気づいた瞬間、治のことを思い出す。







此処にいないということは、治のお母さんは。





玄関のドアを開け、隣の家のインターホンを押す。




何度押しても、応答がない。





ドアを引っ張ると、呆気なくドアは開いた。



そして、此処にも鉄の匂いが。
(なまえ)
あなた
治!治!!



急いでダイニングに向かうと、
(なまえ)
あなた
!!!!?




血濡れになった女性の側には、正気を失って包丁を握っている治がいた。























其の瞬間、全てを理解した。













手から画用紙が滑り落ちる。





治がこちらを見る。





其の目は、何も見ていなくて。


腕には、幾つもの痣。
















あぁ。誰が悪いの?














不倫をしたお父さんと治のお母さん。




それを受け入れたお母さん。



それを知り、正気を失ってお母さんを殺した治。






きっと、全部悪いのは大人だから。






”あい”を願った少年が迎える結末が他の人間からの誹謗中傷と謂れのない悪意?









そんなの。






























絶対に嫌だ。













其の瞬間。










紫の燐光が私を包む。





(なまえ)
あなた
”異能力”_____
















(なまえ)
あなた
『Super Hero』







































太宰治(幼児)
何・・・やってるの?
(なまえ)
あなた
これで___





血濡れの包丁を持ち、全身に血を浴びた少女が振り返る。
(なまえ)
あなた
・・・よかったんだよ。これで。

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