ここからのお話はシャルじゃないキャラクター視点が多めになっていきます
少々口調に違和感が生じるかと思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
フィンクスside
あいつ、シャルナークは、
ヒソカに殺された。
最初は、いや、もしかしたらあいつが旅団に入ってきたときからかもしれんが、
ヒソカにいい気持ちは全くもって抱かなかった。
今回の件でより、その嫌悪感が増幅したって感じだ。
なんだがな、俺たちなんかより、
キラリの方が普通じゃなかった。
シャルナークがやられたと知った時、
キラリの様子が一気に変わった。いや、様子っつうか雰囲気か。
まるで、うーん。簡単に言うと化け物そのものだった。
こんな状況で任務なんか参加させない方がいいと思った。
が、キラリは一人で行くと言った。団長もそれを許した。
きっと前日の口論も含め、罪悪感が多少なりともあったんだろう。
んで、キラリは、任務に行ったっきり、戻ってきていない。
妙なのはそこらへんからだ。
シャルナークが戻ってきたんだ。
なんで戻ってきたかは誰にも、シャルナーク自身にすらわからねえみてぇだ。
そんなシャルナークも戻ってきた日、やっぱり混乱はしていた。
いくら頭脳派だからって、まあ混乱しないってのには無理がある。
だが、翌日から、シャルナークは何事もなかったかのように。
今までと同じような雰囲気に戻ったんだ。
俺たちともちゃんと話せてたし、相変わらず団長らは疑ってたみたいだが、
本人が大丈夫だと言ってる以上、突っ込みすぎるのも野暮だろ?
そんな感じで、結構長い間、シャルナークの雰囲気に関しては、
団員一同、かなり目を背けてきた。気にしないことを意識してきた。
なのに。シャルナークは。何つーか…おかしい。
見えねえ何かを追っかけてるみてえな。そんな感じなんだ。
シャル)待っててね。僕もすぐ行くからね。
シャル)大丈夫だよ。✕✕✕の気持ちは僕が一番よくわかってるからね!
シャル)どこにいるの?近くにいるのはよくわかってるから。そろそろ、ね?
シャル)✕✕✕には僕が見えるんだろ?僕も✕✕✕のことちゃんと見たいんだよ…
んな感じなんだ。変だろ、これに気づかないふりなんて。
団長も変なこと要求するよな。
「いくらシャルナークの様子が変でも気にするな。」
ってよ。さすがにこれは無茶だよな。気にするなって方が無理だろ。
てなわけで、俺はシャルナークに徹底的に話しかけて、調査することにした。
とは言ったが。残念だがシャルナークの様子がおかしいのは、決まって、
「一人そこに立っている、もしくは座っている」ときなんだ。
しかも、その時のことをシャルナークに話したら、
フィンクス)なあシャルナーク。
シャル)んあ?フィンクスじゃん。どうかしたの?
フィンクス)オメーが時々一人でぶつぶつ言ってるあれ。なんなんだよ。
シャル)え?僕ここにいて一人でぶつぶつ言うことなんてあったかな?
フィンクス)は?覚えてねーのかよ!シズクじゃあるめーし忘れたなんて言わせねーぞ。
シャル)ええ?本当だって。第一、最近は僕みんなと一緒にいるじゃん!
フィンクス)ほんとに覚えてねえのかよ。まあいい。
シャル)大丈夫ならいいんだけど。僕変なことあったかなあ、。
こんな様子だったんだ。おかしいだろ?
とにかく不思議でたまらねえが。俺がどうこうやったとて、
あんまり状況が変わらないのは目に見えてるからよ。
この件に関しては考えても無駄だ。俺にできるこたぁねえから、こればっかりはしゃーねえ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。