第2話

2話 お茶会の罠をひっくり返せ!前編
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2026/07/01 00:39 更新
メイド
メイド
お嬢様、本日はお茶会の日でございます
メイドの声で目を覚ました瞬間、私はベッドの上で勢いよく飛び起きた。
エレナ
エレナ
来たか.......運命の日
メイド
メイド
え?
エレナ
エレナ
なんでもないわ
エレナ
エレナ
(来ちゃったよ、お茶会イベント……)
エレナ
エレナ
(まさか自分で書いたものを自分が体験するとは思わなかったわ……)
鏡の前に立つ。
そこに映っていたのは赤いツインテールで整った顔立ちの美少女。
しかし中身はただの元社畜兼黒歴史製造機である。
エレナ
エレナ
さてと、まずは準備ね
昨夜、私は必死に記憶を掘り返し、リリアが今日使う手口を思い出したのだった。
エレナ
エレナ
あいつ、わざと紅茶をこぼすのよね
エレナ
エレナ
そして私が押したことにする
(実に雑な陰謀)

(当時の私、もう少し頭を使ってシナリオを書きなさい)
思い返してもひどいものである。
証拠ゼロ。
目撃者ゼロ。
なのに主人公補正だけで全員がリリアをじる
まさに作者のご都合主義。

だがーー
エレナ
エレナ
作者が敵に回ると怖いのよ?
机の上には小さな瓶が置かれていた。
中には淡い金色の液体が入っている。これは昨夜、倉庫から探し出した特殊なハーブの抽出液だ。
この世界では高級品。
そしてーー
エレナ
エレナ
どれだけ服にかかってもシミにならない
(設定資料集にも書いてない裏設定だけどね)

(なぜなら作者しか知らないから!)
私は不敵に笑った。
エレナ
エレナ
さぁリリア、自滅ショーの開幕よ
王城の庭園ーー

色とりどりの花が咲き誇る中、貴族令嬢たちが優雅に談笑している。
中央の席には今日の主役であり、次期国王のアルフレッド王子が座っている。
美しい金髪と青い瞳。
絵に描いたような王子様だった。
アルフレッド
アルフレッド
皆、楽しんでくれているようで何よりだ
今嬢たち:「素敵.....!」

令嬢たち:「今日も格好いい......!」
エレナ
エレナ
(うんうん)
エレナ
エレナ
(作者的にも顔面偏差値だけは自信あった)
私が席についた瞬間、向かい側から甘い声が聞こえてきた。
リリア
リリア
エレナ様!
来た。
元凶である。
ふわふわのピンク髪に愛らしい笑顔。
誰が見ても守りたくなるような少女。
しかし、中身は真っ黒だ。
作者が保証する。
リリア
リリア
ご一緒できて嬉しいです!
エレナ
エレナ
そう
リリア
リリア
あれ.....?
リリアの笑顔が一瞬だけ固まる。
おそらく予想外だったのだろう。
本来のエレナならここで嫉妬全開にし、王子に近づくなと喚く予定だった。
だが私は違う。
エレナ
エレナ
それよりお茶が冷めるわ
リリア
リリア
そ、そうですね!
エレナ
エレナ
(ふふ、あなたの行動パターンは全部知ってるんだよ)

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