第15話

木の下で
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2023/04/03 15:13 更新
???
うーん、来て下さるかなぁ
???
まあ、大丈夫だよね。

ーーーーーーーーーーーー
レミリア
あの木の下、で合ってるわよね?

パチュリー
ええ、多分....

レミリア達は少女の駆け抜けたであろう道をたどり、例の場所に向かおうとする

フランドール
!!
フランドール
木の下にだれかいるよ!!

先ほどの少女が木の下にいるのが見えた

こちらに気付き、大きく手を振っている

フランドール
手ふってるよ!
フランドール
おーい!

フランドールは緊張感が欠けているが....

年上二人はそれを見て、さらに警戒を強めた

???
まー、そんな緊張なさらないで下さいよ!
???
悪い話はしませんから!

レミリア
...お話を聞きましょうか。

???
いやー、怖い話じゃないですよ!!
???
...ただ。

パチュリー
...っ

パチュリーの髪留めのリボンが風と反対のほうになびく

魔力の流れが、いうなれば気の流れが変わったからだ

???
...あなた様方は人間では無いようで。

レミリア
...あなたこそ。

少しばかりの静寂が流れる

...フランドール以外

フランドール
むー?

華人の少女はすぐに笑顔を取り戻し、

???
いえいえ、悪い話じゃないですよー
???
私とあなた様の境遇も似たようなものですから

レミリア
同じ境遇?

パチュリー
こちらの話はしなかったはず...

レミリア達に動揺が走った

???
今の状況を見れば大体わかります
???
人ならざる者の置かれる状況は世界中変わりませんから。

人ならざる者の状況

それは、科学の発展による非常識げんそうの否定

妖怪たちは物理法則に対して非常識な存在

科学の発展によって非常識が否定されると妖怪はどうなるか

...力を徐々に失っていき、やがて消える

レミリア達の旅立ちは違う理由で早くなってしまったが





これも、実は科学の発展とかかわりがある

遅かれ早かれ全ての妖怪、非常識を生きるものが直面する問題であった

フランドール
??

???
私は最近、魔界の使者を名乗るものに会いました。
???
けれど、私は魔界に行くつもりはありませんので。

レミリア
魔界ね..

魔界とは人ならざる者達が住む異世界だ。

???
魔界は弱肉強食の格差が大きいらしいので、生き残れるかも微妙です。
???
故郷を捨てる気もありませんので。

レミリア
.....それで?

???
あなた様と取引をしようと思いまして。
???
あなた様も、この世界を離れられないのでしょう?

レミリア達がこの世界にとどまる理由

それは、この世界に残している人がいるからだ

それがある以上、魔界含め、地続きでないところに行く気もない

???
私はあなた様方についていきます。

レミリア
...そして有事の際には協力しましょうと。
レミリア
そういうことね?

???
はい....

レミリアは考えた

利害も含めて一つ一つ検討していく

パチュリー
あなたの判断に任せるわ、レミィ

パチュリーは小声で言った

フランドール
きっとこの人、悪い人じゃないよ!

元気にフランドールが言った

レミリア
....分かった。

レミリアは覚悟を決め前を向く

レミリア
あなたと契約するわ。
レミリア
私は、レミリア・スカーレット。

レミリア
もう、血筋も家柄も名乗りませんけれど。
レミリア
だから、たった二人の家族...

フランドール
レミリアお姉様の妹、フランドールよ!

パチュリー
パチュリー・ノーレッジ。
パチュリー
レミィとは、唯一無二の親友なの。

自己紹介を一通り聞いた少女は笑顔になった

???
私は、紅美鈴ほん めいりんと申します。
美鈴
末永くよろしくお願いしますね!

これが華人小娘との永い良い縁の始まりだった

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