第8話

7.
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2024/03/04 09:00



⚠️暴力、グロ表現があります。ご注意ください!



そんなことがあってから、数日後の昼休みのこと。



俺は、あいつらに呼び出された。



呼び出されて連れていかれた先は、人気の少ない棟の空き教室。


昔、もっと生徒数が多かった頃は、この棟や教室も多くの生徒や先生が出入りしていたらしいけれど、今はもう使われておらず、少しの寂しさが残っているだけだ。





そんな教室の中、俺は壁際へと立たされていた。
周囲を取り囲むように立っているのは、俺を連れてきた奴ら。
もう、奴らの目的は分かりきっていた。




パァン!
中村水季
うっ………
まず、頬を平手で1発、叩かれる。

……痛い。
いじめっこ
もう、知ってんだろ?俺たちが、お前のことを不快に思ってるって
そう言う奴らの目には、俺に対する確かな侮蔑と憎悪の感情が宿っていた。
いじめっこ
瑠久に気に入られてるからって、調子に乗りやがってさ
いじめっこ
ほんとムカつくわ……


奴らはそう言うと、今度は俺の腹を蹴りあげる。

中村水季
ごほっ…!
ドカッと音がして、一瞬息が詰まる。開かれた俺の口からは吐瀉物が漏れる。
いじめっこ
はは、無様だなw
床に這い蹲る俺を見て愉快そうに笑う奴ら。

そのうち、奴らのひとりが俺の前で屈み、俺の顔を持ち上げて覗き込む。
俺の口に、鉄のような味が入り込んでくる。

いじめっこ
お、鼻血出てんじゃんw
え…?あぁ、そうか。さっき殴られた時に…
いじめっこ
もっとひでえ顔にしてやろうぜw
俺の前に、また別の1人が近づいてくる。

それと同時に、意識が遠のいていく。

あ………やばいかも……




誰か………




助け……



て………………






バンッ!
???
水季!!!!!
扉を開ける音と共に、誰かが飛び込んでくる。


それに驚いて、遠のきかけていた意識が戻る。


一斉に、扉の方へ皆の視線が向けられる。
そこにいたのは…
いじめっこ
る、瑠久?!
いじめっこ
ど、どうしてお前、こんなとこに…
驚きながら俺から離れる奴らを、瑠久は睨みつける。
赤井瑠久
どうしてって………皆が水季をいじめてるの、気づいたからだけど?
瑠久は、冷たい視線を奴らに向ける。
いじめっこ
ち、違う、誤解だって!
赤井瑠久
誤解?じゃあ、この現場はなんなの?
ゆっくりと周囲に視線を巡らせる瑠久。
いじめっこ
そ、それは…

口ごもる奴らに背を向け、瑠久は後ろを振り返る。
赤井瑠久
あ、先生!こっちです!

そのあと、瑠久に連れてこられたらしい先生が、教室へと入ってきた。


風鈴(主)
閲覧ありがとうございました!
次回は明日の18:00に公開予定です。

お楽しみに!

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