放課後
2人でカフェに来ようと言った日の放課後。
カフェに来て、それぞれの好きなものを頼んで、
のんびりと話し続けていた。
もうすぐ部活始まるから、何も無い放課後を楽しんでいかなきゃ
そう呑気な思考をしていた。
そして、あなたにさとくんと会うことを話した。
すぐに彼女は了承してくれて、拍子抜けする。
男顔負けのイケメンすぎるセリフを言われてしまう
まぁあなたに背中押されたわけだし、大丈夫でしょ
そんな思いを抱えながら僕はひたすらメロンソーダをすすっていた。
そして、約束の日。
僕はさとくんと連絡を取りつつ、あなたに到着の報告LINEを送っていた。
駅の入口で、ひたすらさとくんを待つ。
ピンク色の髪で、青い目の人だって言ってたから
目立つはずだけど
まぁ僕も水色の髪と目してるし人のこと言えないけど笑
S.《今駅ついた》
DMでそんな連絡が来た。
僕は画面を開きっぱなしだったため、即既読。
少し恥ずかしいけど、そのまま返信した。
C.《おっけー、待ってるね!》
返してものの数分。駅からなだれ込んでくる人混みの中に、目立つ頭がひとつ。
思わずその人に向かって、思い切り手を振って呼びかけ
少し背伸びして見せた。
僕の存在に気づいたらしいその人は、近づいてきて
僕の目の前に立った。
さらさらな薄桃の髪、吸い込まれそうな瑠璃色の瞳。
完璧すぎる容姿で、見惚れそうになる。
結構そのままのお名前してたんだ
そう思って思わず吹き出しかけ、慌てて僕も
と自己紹介した。
初対面の人とは思えないくらいさとくんは話しやすくて
自然にちょけることが出来ていた。
この後、出会った僕らがどうなって行くのか
それは、まだ誰も知らない。
やっと出会わせられて良かった🥹
さところの展開書くの楽しみ(
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。