[あなた視点]
つーくんは怒ると喋らない。
あまり怒らないんだけど、他の男の子の話をするとむすっとする。
特にてちとは仲良くしないで欲しいみたいで、ドッキリの時てちと相談してたのが嫌だったみたいだ。
本音聞き出すドッキリの次の日酔いが覚めたつーくんは不機嫌だった。
いつも褒められたいからって早く起きてくるのに、私が起こすまで起きないし、朝ごはんも残すし、喋らないし、
少しだけしょんぼりしながらも、私も悪いよなぁって思ったから出来るだけいつもより甘やかし気味で接した。
行ってきますもハグをしたし、ほっぺにキスをした。
少しだけ嬉しそうにしながらもまたすぐにむすっとして行ってしまった。
−LINE−
あなた「つーくん、怒ってるの?帰ってきたら仲直りしようね。」
既読はつくのに返信はこない。
寂しくて泣きそうだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。