第46話

まだまだだね。③
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2019/12/11 16:03
[としみつ視点]

無事に企画も終わって俺たちは家に帰った。

玄関先で

としみつ「今日のぎゅーは?」

そう言うとぎゅっとしてくれた。

いつもは怒ったふりするくせに嬉しそうな顔するからついつられて嬉しい顔をしてしまう。



あなた「夜ご飯作るからお風呂はいっておいで。」

としみつ「今日俺悲しくてひとりでお風呂入れないなぁ。」

あなた「はいはい、じゃあ手だけ洗ってきてね。すぐ作れるものにするから。」




…あれ?意外と平気?

まだ恥ずかしがるかなとか痛いかなとか考えてあれ以来手出してなかったのに。



すぐにオムライスとスープが出てきた。
相変わらず美味しいんだけど頭の中はこの後のお風呂のことだけで無言になる。


あなた「どしたの?おいしくない?」

としみつ「ん、めっちゃうまい。」

あなた「なんで喋らないの?」

としみつ「…お風呂緊張しないのかなって。」

あなた「もう一回見られてるしなぁ。」


緊張してるのは俺だけか。

なんとなく寂しいような、でもちょっと嬉しいような。

食べ終わるとすぐに立ち上がってカチャカチャと食器を洗うあなたちゃんが、先に入っててと言った。

緊張しつつお湯をためながらシャンプーしたり入浴剤を選んだりした。

あなたちゃんが入ってくる音がした。

服を脱ぐ音とか、足音とかが聞こえるとどんどんドキドキしてくる。

湯船に浸かって待ってるとタオルで隠しては居たけどあなたちゃんが入ってきた。

あなた「髪洗ってるときは見ないでね。笑」

と言うから後ろを向いて待った。

シャンプーしてる間は少し話した。

いつも通りの声で話すあなたちゃんがやっぱり少しだけ大人に思えた。

身体も洗いおわったようで、

俺の肩に顎を乗せて「終わった〜。」って言った。


としみつ「のぼせるかと思ったがや。笑」

あなた「ちょっとお水入れよ?」


そう言いながら後ろ向きに座って入って俺に身体を預けた。

だからお腹に手を回してさっきあなたちゃんがしたように肩に顎を乗せた。

そこで気付いた。



まだ入って1分もたってないのにほっぺが真っ赤で少しだけ腕にドキドキと伝わってくる。

よく見ると耳まで赤い。


としみつ「…緊張してるやん。」

あなた「バレた…?」

としみつ「バレバレ。やっぱまだ緊張するよね、お互い。」

あなた「まだまだだね、お互い。」



そう言ってキスをした。



としみつ「本気でのぼせそう。出よ。」

あなた「顔真っ赤だもんね。」

としみつ「これは恥ずかしいから。笑」




お互い顔真っ赤でそれがおかしくて笑いながら
身体を拭きあった。



俺はパンツだけ履いて、あなたちゃんには下着に俺のTシャツを着てもらって、ベットまで引っ張っていった。


やっぱりまだ少し震えるのが可愛くて、

意地悪したくなる。



としみつ「今日悲しかったなぁ。」

あなた「…もうしない。」

としみつ「じゃあキスして、えっちなやつ。笑」



戸惑いながら下手なキスをするから、
それがエロくて可愛くて仕方ない。


さっき着たばかりのTシャツをたくしあげてブラジャーを外した。

これじゃつけた意味無いよなって思った。


何かするたびに、怯えたようにぴくんってして恥ずかしそうに声を出す。


でも前より濡れてる。






あなたちゃんの太ももが当たる。

正直もう我慢なんて出来ないんだけど、

まだ意地悪したくなる。



としみつ「あなたも、して?」



どうしていいか分からないって目をしてこっちを見るからにやける。



あなた「…意地悪で言った?」

としみつ「うん。意地悪で言った。」

あなた「分かんないから教えて。」



思ってた答えとは違うことを言われて思わず動揺してしまった。


としみつ「手、貸して。」

あなた「……。」

としみつ「触り方、分かんない?」


可愛い、本当に。


上手ではなくて、むしろ下手で、それでも頑張ってるのが本当に愛おしい。


あなた「…舐めたりは?」

としみつ「どこで覚えたのそんな知識。お兄さん教えてないよ。」

あなた「それくらい知ってるもん。」

としみつ「まだ早い。キスと触り方覚えてからね。」


そういうとむっとしたかおをしてから、

あなた「じゃあもう一回、ちゅう。」




もう我慢できなかった。







キスしながらゴムをつけてあなたちゃんの片足を持ち上げた。









やっぱりまだすぐには入らなくて少し時間がかかった。


少し痛いって言うからゆっくり、手を繋いでキスをしながらした。


声が少しだけ心地良さそうになったから動きを早くした。

もう痛くはないみたいだ。





今日は幸せすぎて眠れないな。

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