第36話

「やっと会えた②」
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2023/02/04 11:34 更新
・類視点・
僕と司くんは、あのあとからその場を動いていなかった。

司くんが全然泣き止まないのだ。
神代 類
神代 類
つ、司くん、…そろそろ…
そう言っても、泣きじゃくる彼は動こうとしない。
天馬 司
天馬 司
やっ…だあ…
る、るいとここでっ…ぐすっ…まってるう…うぇ…ぇ
神代 類
神代 類
んー…
司くんの身に一体何があったのだろう。

そこまでおかしな所は見当たらないし。

何があったのかもよくわからないし…、



怖いことでもあったのだろうか。
神代 類
神代 類
(でも…)
僕は司くんをゆっくり抱きしめる。





まだ─










このままでもいいのかもしれないね。
すると、泣き声がピタリとやんだ。

そして、なぜか僕たちの上に黒い影のようなものがかかる。
?
も、もしかして…
頭上から声が降る。
暁山 瑞希
暁山 瑞希
司先輩に類?!
神代 類
神代 類
…?!
その聞き覚えのある声に僕は咄嗟に上を見た。



そこにいたのは瑞希…と
神代 類
神代 類
東雲…さん、?
なんと、瑞希に抱きしめられながら泣きじゃくる東雲さんの姿があった。
暁山 瑞希
暁山 瑞希
ちょーどよかったー!
って、今どんな状況?!
…の前に挨拶か!
久しぶり〜類!
瑞希はあたふたしながらそう手を振る。
僕も自然に笑顔が溢れた。
神代 類
神代 類
久しぶりだね、瑞希
暁山 瑞希
暁山 瑞希
ま、先に謝ってよね!
僕より先に逝っちゃったこと!
そう言って得意げに腕を組む。

瑞希を見つめて僕は少しうつむいてつぶやいた。
神代 類
神代 類
ごめんね、瑞希。
お疲れ様
暁山 瑞希
暁山 瑞希
…いいよ。
ところでここって天国〜?
瑞希はチラチラと周りを見る。

僕もそれについては気になっていた。
でも─
神代 類
神代 類
それよりも…東雲さん、どうしたんだい?
何か…あったのかい?
そう聞くと、瑞希は「あちゃ〜…」とでも言いたげな表情で苦笑いした。
暁山 瑞希
暁山 瑞希
実は絵名、僕見た瞬間泣き始めちゃってさ〜…
ほんと困っちゃうよね、先に死んだだけなのに
てことは…瑞希も死んだのか。


なら僕に謝らせる筋合いも少々ない気がするが…


そこは目を瞑ることにした。
神代 類
神代 類
あいにくだけど 司くんも同じなんだ。
辛かったんだろうね、きっと
東雲 絵名
東雲 絵名
すん…ぅ…ぅぇ…み、みず…、きぃ…ぇ…ぇん…ぅ
嗚咽をもらす東雲さんに、僕は目を逸らした。

見てられない。



残された彼女が、彼が何を体験したのか。



殺されていく姿をどれだけ見たのか。


可哀想すぎる。
天馬 司
天馬 司
るいぃ…ぅぅ…
暁山 瑞希
暁山 瑞希
んーっ…どーしようかこの状況?
神代 類
神代 類
…そうだねぇ、ここは弟妹の出番だね
僕はそう言って遠くを見つめる。


そこには、しんどそうに歩いてくる二人の人影があった。
暁山 瑞希
暁山 瑞希
っ…そーゆーことか。
よく見えたね?
神代 類
神代 類
あぁ。
あの二人は分かりやすいからね
そう言って二人で微笑む。
?
は、…アイツ…?!
?
ぇ…お兄ちゃん?!
向こうからもこちらを確認できたのか、全力で走ってくる二人組。


それは─
天馬 咲希
天馬 咲希
お兄ちゃん待ってて!今助ける!
東雲 彰人
東雲 彰人
絵名のヤツ…!!
一人でまた抱え込みやがって
弟と妹だった。
神代 類
神代 類
いい妹をもったね、司くん…
暁山 瑞希
暁山 瑞希
ほーんと、弟くん優しいね
僕らはちらりと泣きじゃくる2人を見つめる。


すぐ到着した妹弟は息を荒くして言った。
東雲 彰人
東雲 彰人
おい、絵名はなんで泣いてんだ?!
答えろ暁山っ!!!
暁山 瑞希
暁山 瑞希
まぁまぁ落ち着いて!
僕に会った瞬間泣き崩れただけだから!
瑞希はそう言うと東雲さんの背中をさする。
東雲 絵名
東雲 絵名
ぁ、あきとぉ…ぇぇ…ぅ…
東雲さんは泣きながらも意識が朦朧としているのか東雲くんに抱きついた。
びっくりする東雲くんだが、それを受け入れる。


そんな様子を見た瑞希は満足そうに微笑んだ。
東雲 彰人
東雲 彰人
絵名、元気出せよ…
東雲 絵名
東雲 絵名
うんっ…わかってる…!!
少しまだ泣きながらもそう答える東雲さん。
それを横目に今度は咲希くんが僕に声をかけた。
天馬 咲希
天馬 咲希
あの、類さん…その…お兄ちゃんは、、?!
泣いている司くんを抱きしめながらそう聞いてくる。


僕はそんな兄妹を見つめて、「大丈夫」とつぶやいた。
神代 類
神代 類
僕を見て泣いただけだよ
天馬 咲希
天馬 咲希
…類さんはお兄ちゃんに好かれてるんですね、!
そう言って哀しげに笑う咲希くんの横顔は美しかった。



僕は司くんに呼びかけた。
神代 類
神代 類
司くん、咲希くんが来たよ
天馬 司
天馬 司
っぇ…、?!
司くんはそれを聞いて驚く。

でもまた悲しそうに目を細めた。
天馬 司
天馬 司
ごめ、んな…咲希っ…守れ、なくて…!!
つっかえながらもそう呟く司くんに咲希くんは涙を零した。
天馬 咲希
天馬 咲希
いいの、いいんだよお兄ちゃん…
私こそごめんねっ…!!
すると、瑞希は僕の手を取った。
暁山 瑞希
暁山 瑞希
邪魔者は退散しよう、類
その顔は少し悲しげだった。

僕は静かに頷いて、少し離れた場所へ向かった。
少し離れても会話が聞こえてきてしまうのが辛い。

僕らは二人寄り添って肩を並べた。
暁山 瑞希
暁山 瑞希
はぁ…なんか羨ましいよね
神代 類
神代 類
瑞希も兄妹が欲しかったかい?
そう聞くと、瑞希は「まさか!」と笑った。
暁山 瑞希
暁山 瑞希
まぁでも…
暁山 瑞希
暁山 瑞希
類がお兄ちゃんなら楽しかったのかもなぁ…
瑞希は青空を見上げた。


僕も静かに空を見上げる。



そして口を開いた。
神代 類
神代 類
僕も同じことを思っていたよ
その時の青空はすごく綺麗で、




僕らはやっぱり、どこか似ているんだと思った。
あとがき
みんな尊い…!!

コメ欄の皆様が泣いてる姿かわいすぎと連発していたので!!

癒しの治療薬的な感じでまた採り入れちゃいました🎶((は

それにしても屋上組も素敵…

兄妹とか良すぎですね…

羨ましいです!!!!


明日出せるか分かりませんが出せたら出します!

来週と再来週は確実に出せません!
20日からはテストなのでテストしますので出せないです!
復活は23日から!


ぜひ見逃さないでください!

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