うちの近所に公園があって、
その公園にある大きい木は、何だか不気味で僕や近所の子は「おばけの木」とか「あの木の下には幽霊が出る」なんて事を言ってました。
僕には隣町に住んでたおばあちゃんがいて、子供の時に、その公園におばあちゃんと行った時、
「おばあちゃん、あの木の下にはお化けが出るんだよ」みたいな話をしました。
お婆ちゃんが、2ヶ月前から、事情があってうちで同居し始めたんだけど、お婆ちゃんはお風呂が好きだから、近所にあるスーパー銭湯に、先週、一人で自転車で出かけました。
そしたら、帰ってきてから僕に、
「さっきあの公園の前を通ってきたんだけど…あの木は本当に夜みたら気持ち悪いねぇ」
って言うんです。
めちゃくちゃビックリした…。
その数日前にお化けの木は切り倒されたからです。
お婆ちゃんにそれを言うと、
「えっ!?じゃあ違う木と勘違いしたのかなぁ…
でも確かにあの木が、お前が昔お化けの木って呼んでた木やと思うんだけど」とか言ってた。
お婆ちゃんが見た木は何だったんでしょう…。
ただの勘違いだと思いたいです…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。