その彼は、私と付き合いながらあなたの友達と付き合っていた。
どうなんだろう。
今考えてみれば、私たちって付き合っていたのかな。
私だけが好きだっただけなんじゃないの?
私だけが付き合ってるって思ってたのかななんて思う。
だけど、私はそんなことはどうでもいい。
私なんてどうでもいいんだ。
私より傷ついたのはあなただから。
いや、私が傷つけてしまったから。
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彼と付き合っていたあなたの友達は、彼が私と付き合っていることを知らなかった。
もちろん私も、その友達と彼が付き合っていることを知らなかった。
私と彼が付き合っていることを知ったその女は、徹底的に私を潰しにかかってきた。
『○○はあなたのことなんて好きじゃないのよ。遊ばれてるのよ』
『私が一番なの。だから別れて』
そんなふうに言われた。
けど、私はそんなこと信じなかった。
彼を信じていたから。
だけど、そんな彼を信じていた私が馬鹿だった。
最初は言葉で言っていた女も、最終的には暴力を振るうようになった。
殴ったり、蹴ったり。
そんなふうに私はいじめられ始めた。
けど、そんな時助けてくれた。
それがあなただった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。