次はあの二人のクラス。
お化け屋敷だ。やはりお化け屋敷は人気で結構並んでいた。
西畑と話して時間を潰して次は俺らの番となった。
大橋くんに見送られながら、中に入る
西畑の手を差し伸ばされ、それに甘えて手を繋ぐ。西畑と初めて繋ぐな…なんか照れるかも。俺は自然と顔が真っ赤になっているのを感じる
暗くてよく見えないが、西畑も顔を真っ赤にしとる。なんやろ?なんで顔真っ赤になっとるんやろ
奥にどんどん進むと、一枚目のお札がある。
でも絶対出てくるやん…
1枚目のお札を手に取ると
バンッ
大きい音とともにお化けが出てきた
西畑は俺の手を強く握ってきた。
お化けはゆっくりと俺らの背後から近づいてくる。西畑は早くと急かして、俺の手を引っ張る。
まだ手は繋ぎっぱなしだが、西畑を先頭に歩いているが、やはり仕掛けがあってバンッと音がしたり、紙から手が突き破って出てきたりとあったが西畑はそれがあるたびに
驚きの声と共に手を強く握ってくる。
俺が西畑の反応で笑っていても気にせずどんどん前に進む。
俺は手を離して、2個目の札を取った。
前に進もうとすると
丈くんが西畑の肩を掴み、お化けというか…ゾンビ特有の声を発して脅かしてきた。
西畑は驚きすぎて腰を抜かしそうになったが、俺の手を掴み出口まで一気に走った。
西畑は驚きすぎて焦ってるけど、俺だけなんか照れる。だって西畑と手繋いでんだもん。
これって…
そのまま突っ切って出口を出た。
西畑は息切れしてて、入口にいる大橋くんは西畑をみて嘲笑っている。大橋くんは他の生徒に任して俺の耳元で
俺、やっぱり西畑のこと好きになっちゃった。
でも西畑は女性が好きなんだろうな。
女性になりたかった。
いつもの屋上で西畑はコーヒー。俺はミルクティーを買ってベンチに腰掛けて飲み始めた。
そう言われ顔を覗き込まれた。
顔を背けて照れているのを隠しながら答えた。
西畑と屋台で買って俺の気持ちも忘れるくらい楽しんだ。
文化祭も終わり、7人で集まりオフ会へ…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!