第8話

再び。
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2017/10/10 07:50
鵜浅 颯夜架
先生!くじ作ったので!席替えしましょう。
席替えへの思いが爆発してしまったのはわたしとひな子ちゃん。
私たちは麻生ちゃんの圧力に負けてしまったのだ。
私とひな子ちゃんは協力してくじを作って先生に無理やり、席替えをさせた。
周りのみんなもやりたい雰囲気をかもし出していたからちょうどいいと思う。
星野 麻生
あー、隣になれるといいなぁ
鵜浅 颯夜架
隣の席より、前後の方がよくない?
星野 麻生
いや!隣に越した席はない!
麻生ちゃんはそう言った。
いざ、くじが回ってくると私の番号は12。
うわぁ、前から2番目やん。
鵜浅 颯夜架
麻生ちゃんどこやった?
星野 麻生
まだ、教えない。
くじは次々と回されて言った。
そして、ついに馬渕くんがくじを引いた。
馬渕 樹
6番!一番前やん!
大きな声で言ったから、私にまで聞こえた。
黒板を確認すると馬渕くんはなんと私の前の席。
え?ほんとに?
私の心に問いただした。
目を何度も擦ったけれど、その席は変わらなかった。
結局、麻生ちゃんは席を教えてくれなかった。
全員がくじを引き終えると、周りの人を確認し出した。
私の隣は今の席と変わらなかった。
笑っていると馬渕くんの声が聞こえた。
馬渕 樹
これで、12も女子やったら、また周り女子やん。
そう、どうやら、馬渕くんはまた女子に囲まれている模様。
そしてその12も私。
つまり、女子なのである。
馬渕 樹
12だれ?
鵜浅 颯夜架
はーい!
元気よく手を挙げると、鵜浅かー、と言われた。
まぁ、そんな反応だろうと思いましたよ。
でもすごく嬉しかった。
前後になれたらいいなって思ってたから。
席を移動させると馬渕くんの隣には梶くんが座っていた。
鵜浅 颯夜架
あれ、ここ、梶くんなの?
馬渕に頼まれて代わったんだよ。
さすがに、女子に囲まれるのは嫌みたい。
今回は、配置が配置だしね。
馬渕くんの場所は一番廊下側の列の一番前。
追い込まれたようなところ。
その後ろが私。
楽しい毎日になりそう。
とにかく嬉しかった。
これで、毎日馬渕くんと話せる。
私にとってチャンスだと思った。
でも、楽しい毎日だけじゃなく、辛い毎日が始まるってこの時はしらなかった。

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