第6話

先生と生徒
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2017/10/24 12:38
運動会ももう少し♪

今日は借り物競争の練習中♪

『好きな人』

そう書いてあった。

「はあ・・・」

こんなイタズラなんかに負けない。

「よっし!」

れんとれなの手を引いた。

ザワ・・・ザワ・・・。

昼休憩中。

私は桜子ちゃんに呼ばれた。

「なに?」

「私ね、谷原先生のことが好きなの」

え・・・?

「う・・・うん」

「私・・・先生と付き合いたいの!」

「・・・」

「りんちゃんも谷原先生のことスキ?」

「うん」

「運動会の日、先生とダブルデートしない?」

「ダブルデート!?誰と誰が?」

「谷原先生とりんちゃんと春野先生と私」

ダブルデート!?

き・・・気まずすぎる!なぜかキスしたあの日からずっと避けられてるし・・・。

「いいかな?」

「うん!」

よっし!決めた!ダブルデートで、先生に告白する!

「じゃあ私は春野先生を誘うね!りんちゃんは谷原先生を誘ってね♪」

「わかった・・・」


~運動会当日~

運動会当日!

私は準備係だから朝早く学校へ。

「おはよう♪谷原先生♪」

「・・・はよ」

何やら気まずそうな顔・・。

「担当が変わるから、春野先生に」

「なんで?」

「なんでも」

「キスしたから?」

「あれは・・なかったことに」

「どうして?先生と生徒だから?」

先生は手を止めて「先生と生徒」という言葉にビクリとした。

「でも先生はその生徒にキスしたのにー?」

あ・・先生の困った顔。

「無かったことには出来ないよ?ファーストキスだもん♪」

「何したら取り消ししてくれる?」

「そんなに嫌なの?」

「そうは言ってないだろ!?」

ケンカになる・・・。

「なによ!」

ケンカしたままわかれた。

ポロ・・・ポロ・・・。

「もう・・・最悪」

今日は運動会で先生にアタックするチャンスなのにケンカって・・・。

最悪の気分で始まった運動会。

『次は借り物競争です。選手は入退場門へ』

れなと一緒に入退場門に入った。

「えー、連絡があります!」

体育に先生が話始めた。

「怪我人が出たため、谷原先生が代わりに出場します!」

怪我人の代わりに先生が走ることになった。

パン!という合図で先生と男子たちは走り出した。

私達は控え室で見ていた。

先生は一番先に走っていた。

「かっこいい・・・」

女子が黄色い声をあげるなか、先生は紙をひろって開けた。

「佐藤!」

え?私?

「ちょっと借りたいものがある!」

先生に手を引かれた。

私はなにが書いているのかもわからず、先生に手を引かれてゴール?

「せ・・・先生?」

「はあ・・・はあ・・・」

再び手を引かれて人気のないところに。

「キスしたのは俺の意思。でも俺と佐藤さんは先生と生徒」

「・・・」

「ごめん。あれはノーカウントで」

その言葉を聞いて私は泣きながら走っていった。


『好きな人』

そうかかれた紙を開いた。

「くっそ・・・」

俺はその紙を破った。

俺は佐藤が好きだ。卒業後に告白しようと思ってる。

でもいつもケンカする。

「はあー」
翌週の日曜日。

朝早く電話がなった。

「はーい・・もしもし・・・」

『もしもし!りんちゃん?』

桜子ちゃんの声・・・。

桜子ちゃんの声はちょっと泣きそうだった。

「今学校にいるの。ちょっと来てくれない?」

「うん・・・」

電話を切って学校へ急いだ。

「はあ・・・はあ・・・」

学校に行くと谷原先生が待っていた。

「・・・」

「はよ」

無視して学校に入った。

「おい!」

先生に手を引かれた。

「な・・・なに?」

「無視すんなよ」

「離して!」

振りきろうとした。

「痛い・・・」

なんで?先生と生徒とか言ったくせになんで?

意味わかんない。

「先生と生徒なんでしょ!?無理なんでしょ?」

「何してるんですか?」

桜子ちゃんだ。手が離れた。

「ごめんね。りんちゃん」

「ううん」

先生は何事もないように行ってしまった。

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