いつからかな? あなたを好きになったのは。
小5の終わりの席替え。 班5人中私だけが女子で、正直言って、女子同士だったらめんどくさかったし、男子の方が喋りやすかったからよかった。
それが君と話した最初の日。 あんまり覚えてないけど(笑)
ある日の 昼休み、グループの子たちがいなっかたから、いつもと違う子達と話してた。
そしたら、恋バナになって、当時好きだったaくんと話をしてる子が付き合ってるって知った。
なんだかそこまで落ちこまなっかた。 逆に、落ち込まない自分にびっくりして、わざと泣こうとしたぐらい。そのときに、「誰が好きなの」って聞かれたから、答えたのが君の名前だった。
そのときは気になってるぐらいだったし、aくんのことが好きだと思ってたから、言った自分にもびっくりした。
君が好きって言っちゃってからほんとに気になり始めたから、学校に行くのが楽しくなっていった。
6年になったら違うクラスになっちゃって、めっちゃ悲しかった。
接点は無くなってたと思ってたけど、同じ中学を受験するってわかって、運命かもしれないって思った。
同じ中学に入って、同じクラスと思ったら違くて、悲しかった。 でもいつも目で追ってた。君と同じクラスになるまで待とうと思ったら思ってた。
そしてクラス替え主席番号順で座ったとき、隣はだれか待ってるとこだった。
あっ!来た。 君が教室に入って来た。やったー!おんなじクラス!! 一年間一緒だ!
テンション上がりまくりで、隣なんか気にもとめてなかったら、君が私の隣に座った。
えっ!ほんとに?
わけもわからず、自己紹介も終わり、隣の人との自己紹介タイム。
暑いふりして顔が赤くなってんのバレないようにしてた。
いざ質問タイム!
「お、お名前は?」
ばかやろ〜!何聞いてんだ自分!!
もっと聞くことあるだろーーー?!
呆れてると思って隣見たら、「・・・・・・・プププッ!!」
ん?笑ってる? まあ、結果オーライ!
この一年、楽しくなりそう!
あなた
でも私はまだ知らなかった。 君の、今を
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。