第6話

第六章 〜誓いを立てた2人〜
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2017/10/29 10:39
数年後...。

彼とシンデレラの結婚が決まったという連絡が来た。

【結婚】という誓いを立てた2人はこれから先、人目を憚らず愛し合うのだろう...。

2人の結婚は凄くおめでたい事なのに私はどうしても認められない...。

そればかりか分かりたくもなかった事実。

彼女はシンデレラではなくジュリエットであって欲しかった。

私は心から望んでしまった...。

私はなんて醜い女なのだろう...。

これじゃ前と変わらないまま...。

私はやっぱりシンデレラよりも嫌な女だ...。

✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄

ある時彼の方から私に連絡が来た。
なぁなぁあなた
あなた

ん?どうしたの?

俺とアイツが結婚するっていうのはお前も知ってるよな?
あなた

うん。それでどーしたの?

お前に新郎友人代表として結婚式に出てくれないか?
正直この話は断るつもりだった。

その場にいたら私はきっと泣いてしまう。

それに私には2人の結婚を心から喜ぶことが出来ない。

でも同時に彼が私を必要としてくれている...。

彼への気持ちなどもう忘れてしまえばいい...。

などと考えて私は彼に返事をした。
あなた

うん!大丈夫だよ!

ありがとな、あなた。
もう私はどうする事も出来ない。

昔のような関係に戻る事も。

彼の事、彼とのたくさんの思い出、シンデレラと彼の楽しそうな笑顔。

もう考えるだけで辛くなってしまった...。

枯れ果てるまで私は泣き続け遂には涙すら出ない。

もう私はどうするべきなのだろう...。

いくら探してもその答えは見つからないままだった...。




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