何故だろう。
ふいに頭に思い浮かんだんだ、カラ松が。
カラ松、優しいよね。兄弟の事、いつも一番に考えてる。
私がカラ松と付き合ったら…
私の事一番に考えてくれるかな?
…って、何考えてんだ私!?
…………カラ松かぁ…。
……カラ松って声いいよね~。
声だけだとイケメンって感じ。
ファッションセンスはアレだけどね…。
オシャレと言うものを一から教えてあげたい…。
…ってか、さっきからカラ松の事しか考えられないんだけど!?
フッ……あなた、悩まなくてもいいんだぜ…???
選択肢はただ一つ。オレ、だろ?
頭に浮かんだカラ松の言葉に返事するように、私はカラ松の手を取った。
…私がカラ松の手を取った時、
カラ松の顔が真っ赤になったの、ちゃんとこの目で見たんだからね。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。