涼介side
" 好きだよ "
" 好きです "
ほら今2人の気持ちが繋がった
たった4文字の言葉だけど
人を幸せにする力がある言葉 .
ふたりは目を合わせながら笑みが溢れた .
涼「やっと気持ち伝えられた」
あ「やっと願いが叶った」
その言葉を言う君は愛おしかった
ギュッ
君をそっと抱きしめた
涼「ありがとう。俺の彼女さん」
ニヤけながらもそんな事を彼女の耳元で言う
あ「もう、やめてよ~!恥ずかしいじゃん!」
なんて顔を赤くして言うものだから俺だって赤くなる
そっと体を離して
涼「ん、」
って右手を差し出す
あ「ふふ、はい!」
元気な彼女は左手を俺の右手に絡めた
これが恋人繋ぎかドキドキするもんだな なんて思いながらニヤケる顔を抑える
涼「よし、帰りますか」
あ「そうですね」
電車に揺られながらもつないだ手は離さない
電車の中はすいてるからふたりで座席に座って笑い合ってた
" まもなく〇〇~〇〇~ "
彼女が降りる駅
あ「まだ一緒にいたかったな」
涼「そうだな。また明日の朝会えるよ」
俺だってまだ一緒にいたい
彼女の門限が近いからなんとかその気持ちを抑えてる
あ「また明日の朝…絶対会おうね!」
涼「当たり前でしょ。朝連絡するよ」
あ「うん!………また明日ね ? 」
涼「ん、また明日な」
プシューガタン
これも二度目。
ドアの向こうにいる君に手を降る
でも今日は違う
君の背に手を降るのではなく
君と一緒にお互い手を降る
口パクで " また明日な "
って言うと返してくる
なにをしてもかわいい彼女にまた溺れていくんだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。