誰が来たかなんとなく予想がついた。
絶対あの人だ…。
「はぁぁい」玄関を開けると制服姿の先輩が立っていた。
「また来ちゃった!てかまさか、同じ高校だったとはねぇ((クスッ
あと、俺が話してる間ずっと俺のこと見てたでしょ?」
ば…バレてた……
目は合ってないと思うのになんでわかったんだろう…
「ハ…ハルキ先輩がいてビックリしただけですよ…あと生徒会長だったのも驚いたし…」
必死に言い訳をするが、ハルキ先輩はずっとニヤニヤしてる。
「学校でも会えて嬉しかったんだろ?」
なんて、ナルシストな人…これだから男は…
「違いますから!用がないんだったら帰ってください。」
と言うと
「用がないのに来るほど俺も暇じゃないんでねw
お邪魔しまーす」
そう言って勝手に家に上がってきた。
「ちょっと、先輩?」
そう言った時にはもう私のベッドでくつろいでいた。
「めっちゃいいベッドやなぁ〜」
「先輩、出ていってください!」
そう言って先輩の腕を引っ張ろうとすると、
「そんなこと思ってないでしょ?」
と言い、逆に私の腕を引っ張り、ベッドに倒された。
なんか、嫌な予感……
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。