第10話

8話.お披露目(4)
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2024/01/05 05:04



 無事にルーカス様と合流し、ヴァイオレット様とエレノーラ様の救出方法を考えることになった。
ヴィオラ
ヴィオラ
どうやって探しましょうか?
エリー
エリー
ねぇ……
ヴィオラ
ヴィオラ
どうしました?
エリー
エリー
地図の点、お影様の煤で書かれてるみたい……
ヴィオラ
ヴィオラ
えっ?
ルーク
ルーク
どういうことだ?
エリー
エリー
地図の点、触ってみたらそれぞれ触り心地?が違ったの……
エリー
エリー
ルーク、袋の中身にルーカス様の煤が入ってるでしょ……?
エリー
エリー
貸して……
ルーク
ルーク
これだな
ヴィオラ
ヴィオラ
あ、私にも
ルーク
ルーク
はい、これだ
 ルーカス様の煤とルーカス様のいる地図の点の部分は同じ感触だった。
ルーク
ルーク
本当だ……!
エリー
エリー
やっぱり……
エリー
エリー
これでヴァイオレット様とエレノーラ様の位置が分かる……
ヴィオラ
ヴィオラ
早く見つけましょうか、お互いのお影様のために
エリー
エリー
うん……
エリー
エリー
ヴァイオレット様の煤もちょうだい……
ヴィオラ
ヴィオラ
はい、これです
エリー
エリー
……ヴァイオレット様はここかな
エリー
エリー
エレノーラ様はここ
 煤を渡すと、エリーはすぐにお影様の位置を特定した。
ルーカス
これだったらヴァイオレットの方が近いな
エリー
エリー
ヴァイオレット様から助けに行こう……
ヴィオラ
ヴィオラ
いいんですか?
エリー
エリー
私もエレノーラ様を助けたい……
エリー
エリー
けど、近い方から行ったほうが良いと思うから……
ヴィオラ
ヴィオラ
ありがとうございます!
 またしてもルークが地図を見ながら先を進んでくれた。
 開けた場所に出てきて、ヴァイオレット様が檻のようなものの中にいた。
ヴィオラ
ヴィオラ
ヴァイオレット様……!
ヴァイオレット
ヴィオラ、来てくれたのね
ヴァイオレット
ありがとう
ヴィオラ
ヴィオラ
いえ……遅れてしまいすみません
ルーカス
これはどういう状況なんだ?
ヴァイオレット
あら、ルーカス
ヴァイオレット
ヴァイオレット
私   もよく分かってないのよ
ヴィオラ
ヴィオラ
鍵穴がたくさんありますね……
ルーク
ルーク
とりあえず全部はめてみたらいいんじゃないか?
ヴィオラ
ヴィオラ
そうしましょうか
 そうして順番に鍵穴に当てていった。
 全くはまらないものもあればちょっと違うというものもあり、少し時間が掛かった。
ヴィオラ
ヴィオラ
どれもはまりませんね
エリー
エリー
ヴィオラ……最初にもらった鍵……
ヴィオラ
ヴィオラ
確かに試してないですね
 最初に選んだ鍵を順番に挿していくと、ぴったりはまるものがあった。
 扉が開き、ヴァイオレット様が出てくる。
ヴァイオレット
う〜ん、広くて心地良いわぁ
ヴァイオレット
ずっと狭くて窮屈だったから助かったわ
ヴィオラ
ヴィオラ
やっと助けられました……
ヴィオラ
ヴィオラ
ヴァイオレット様、ご無事ですか?
ヴァイオレット
えぇ
ヴァイオレット
後はエレノーラかしら?
ヴィオラ
ヴィオラ
そうですね
ルーカス
エレノーラはどっちの方だ、ルーク
ルーク
ルーク
こちらですね
 ルークの後を着いていくと、また開けた場所に出た。
 そこには椅子に座ったエレノーラ様の周りにたくさんの棘付きのツタがあった。
エリー
エリー
エレノーラ様……!
エレノーラ
エリー、遅いわ
エリー
エリー
すみません…
ルーカス
このツタ、なんなんだ?
エレノーラ
アイリーンは、誰かがここに来たときに火が付くって言ったわ…
 そういった直後、火が強くなった。
ヴィオラ
ヴィオラ
ヴァイオレット様!
ヴァイオレット
これ、どうするの?
エリー
エリー
大丈夫です、エレノーラ様……
エリー
エリー
火が付いているのなら……エレノーラ様に到達する前に切ればいい
 そういってエリーはもらったハサミでツタがを切っていった。
ヴァイオレット
もう、いいんじゃないかしら
エリー
エリー
エリー
エリー
そうですか……?
ヴァイオレット
エレノーラ?
ヴァイオレット
貴方の生き人形、怖いわよ?
エレノーラ
そうかしら…?
エレノーラ
カワイイと思うけど……
 エレノーラ様を助け出し、出口へ向かった。
 すると、ミラ様がいる場所に出た。
ミラ
ちょっと!
ミラ
ミアはどうしたの!?
ルーク
ルーク
ミアは……恐らくもう来れないと思います
ミラ
なんでよ!
エリー
エリー
ミアは間違いの扉に入ってしまったので……
ミラ
酷いわ
ミラ
ミアを見捨てて行ったのね!
ヴァイオレット
ヴァイオレット
私   五月蝿いの嫌いよ
ルーカス
   ルーカス
あぁ、俺 もだ
エレノーラ
エレノーラ
私  も……
ミラ
失礼ね!
ヴァイオレット
全く……
ヴァイオレット
ここはお披露目
ヴァイオレット
貴方の生き人形が間違えたんだから自爆でしょう?
ヴァイオレット
こっちの責任にしないでちょうだい
ヴィオラ
ヴィオラ
(呆れた顔)
ミラ
最低ね!
ヴァイオレット
貴方に言われたくないわ
ヴィオラ
ヴィオラ
(睨む)
ルーカス
埒が明かないな
ルーカス
もう行こう
ルーク
ルーク
(不機嫌そうな顔)
エレノーラ
えぇ……
エリー
エリー
(興味のなさそうな顔)
ミラ
ちょっと!
ミラ
待ちなさいよー!
ヴァイオレット
誰からゴールしましょうか
エレノーラ
ヴァイオレットから……
ルーカス
ルーカス
俺 もそれでいい
ヴァイオレット
そう?
ヴァイオレット
なら、行かせてもらうわね?
ヴィオラ
ヴィオラ
(微笑)
 ヴァイオレット様が入ると、ベルの音が鳴り響いた。
バービー
ヴァイオレット様、ご到着〜!
ヴァイオレット
やったわね、ヴィオラ
ヴィオラ
ヴィオラ
(にっこり)


エレノーラ
どうする……?
ルーカス
レディーファーストさ……先に行ってくれ
エレノーラ
うん……
バービー
エレノーラ様、ご到着〜!


ルーカス
   ルーカス
最後は俺 だな
バービー
ルーカス様、ご到着〜!
バービー
さぁ、こちらへどうぞ
あなた
こんにちは〜、作者の『ATENA』です〜
あなた
今回は〜ゴールだけでもしたくて、ちょっと長くなりました〜
あなた
今は〜1日に2話ずつで、なかなかのペースで進んでいるんですけど〜これからは少なくなる可能性大なので〜許してください〜
あなた
話逸れますけど……最近寒くなりましたよねぇ
あなた
寒暖差とかで体調崩さないように気をつけてくださいね〜
あなた
さてさて次回は〜お披露目後のパーティー(?)のところです〜
あなた
それではまた次回お会いしましょう〜
あなた
さようなら〜

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