結局、買いに行くことにした。
だってお米なきゃご飯じゃないし。
私もお腹すいちゃったから早くご飯食べたいもん。
さっと行ってさっと帰ろう。
やっぱ無理無理、
重たすぎる、、。
それに、もう空も薄暗くなってきてしまった。
可愛くないけど私も一応女の子なんだから
ちょっと怖くなってしまう。
立ち止まって周りをキョロキョロ
変な人がいないか確認。
また歩こうとした時
バッ!!
急に視界が真っ暗になった。
それだけ言うとひなくんは私の腕から
お米をとって肩に担いだ。
ひなくんのその仕草に思わずドキドキした。
それで気づいてしまった。
私は、彼が好きなんだ、と。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。