あなた「ふぁ~ぁ……」
佐村「んじゃ、この関数の公式を使ってこれは解きます。」
佐村先生……って、先生4年目らしい。
でも説明めっちゃながいからなぁ、
わかりやすいらしいけど……
寝ちゃう←
佐村「……というわけでみんなわかったね?」
あなた「……スヤスヤ」
佐村「じゃ、最後に抜き打ちテストね。出来なかったやつは補習だからよろしく!」
花恋「ちょっとぉ、あなた?聞いてた?」
あなた「……ん?え、何が?」
花恋「授業に決まってるでしょ……笑。あんた補習じゃん笑」
だってだって、
お昼ご飯食べて、お日様の光浴びて
カーテンは閉められてるし、
……お昼寝しない人なんていない👍←
佐村「石崎さん寝てたでしょ?あれ、ノートにお絵かきもしてあるなぁ、あれれ?」
あなた「あははは、は」
佐村「知らないよ、評定どうなっても」
花恋「でもあなたは、いっつもテストの点だけはいいからねぇ笑」
あなた「っ……花恋!」
佐村「期待してるね~」
嫌味っぽく言った佐村先生が
いつもより近く感じたのは
気のせいだろうか。
でも、花恋の頬が
一瞬、紅潮したことを
私は見逃さなかった。
青春とはなんだろう。
はじめての嫉妬。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!