第55話

640
2018/05/23 10:48
私は、何回も練習した。









そして、三十分程して完璧に出来るようになった。








だから、私は、休憩することにした。










その後、五分ほど経った時、殺人ピエロが来た。








財前樹里は居なかった。









殺人ピエロ、一人だけだった。








私は、殺人ピエロを今なら殺せられる。







そう思った。










前は、財前樹里に邪魔された。







けど、今は、居ない。









殺人ピエロ一人だけを狙って殺せばいい。









一対一ならいける。











そう思ってた。











この時、私は、もう罠にハマっていた。





私は、殺人ピエロに言った。






『殺人ピエロ、財前樹里は居ないのね。それなら、もう勝負は決まってる。』






そう言ったけど、殺人ピエロは無反応だった。








そして、沈黙のまま三分経過した。







殺人ピエロは、ただ突っ立てるだけで何もしてこない。




私は、だんだんと、イラついてきた。




だから、私は、もう一度話しかけた。







『返事出来ないの?勝負しないなら、出てってくれる?』






それでも、返事がない。









私は、イラつきがマックスになる直前だった。







もう、殺人ピエロの方に行って攻撃したいけど、視線を合わせようとしないから、あの作戦が実行出来ない。






何故か、私の足元を見てる。









何かの罠なのか。








殺人ピエロは、ロボットのように無表情だった。







だから、何を考えているのか、読み取ることが出来ない。









殺人ピエロじゃないみたいだ。








そうゆう事か。








私は、罠だと気づいた。









目の前の殺人ピエロは、偽物。







そして、本物はどこかに隠れている。






この教室のどこかに。









私は、大声で言った。







『何処にいるー?本物の殺人ピエロ!』









すぐに返事があった。








『バレてしまったか。』







殺人ピエロが私の後ろにいる。








私が後ろに振り返ると、殺人ピエロは、一瞬で場所を移動した。








『それは何?』








私が聞くと、殺人ピエロは『ロボットだ』と答えた。









そして、殺人ピエロが言ってきた。








『この勝負は、俺達の勝ちだな!』







私は、言葉の意味がすぐには、理解出来なかった。










でも、気づいた。







俺達という表現の仕方で。




後ろに気配がする。






財前樹里だ。







その他は、居ないはず。








でも、振り返った時は、もう遅かった。








ナイフで心臓を刺された。







私は、その時、思った。









振り返らないで、逃げればよかった、と。









そして、私は、倒れた。




プリ小説オーディオドラマ