あなたは大学2年生。
午前の授業を終えて小学校からの友人である三島紗矢(みしまさや)と食堂に昼食を食べに来た。
ふと最近見る夢のことを思い出して、紗矢に話すことにした。
いつもは2人とも食べることに集中してあまり喋らないけれど、今日は違った。
突然の質問責めにあなたはむせそうになる。
胸を軽くたたいて呼吸を落ち着かせ、昨日の夢を思い返し始めた。
すると紗矢は、なにやら考え込み始めた。
あなたは紗矢の天然な発言に笑い出しそうになるのを堪えた。
しかし、口元はどうしても緩んでしまう。
紗矢も少し恥ずかしそうに笑った。
2人で顔を見合わせて笑った。
この時はまだ、夢のことをあまり深くは考えていなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。