「笑ってる君が好きだよ…」
そんな僕のくだらない言葉が 君をひとりへ追いやった
泣いてしまったら嫌われてしまう…
そうやって、君は涙腺を遠ざけた
嘘が大嫌いな君が 嘘が上手になってしまったのもそうさ
「ありのままでいいからほんとの君を教えてよ…」
そうやって君が隠したがった心を 暴こうとした
悲しいだけの涙なら 消えてしまったらいいのに…
悲しいだけが涙なら この世界中から無くなればいいのに…
もしも この世界から涙が消えたなら
悲しみが僕らから 剥がれ落ちたなら
僕らはなにを弱さにして 生きてゆくんだろう…?
弱さを失くして僕ら 強くなんてなれるはずがないだろう
もしも 大切な誰かの涙がなきゃ
その笑顔を守りたいと思えたかい?
その笑顔を見て その涙を知っているから
守らなくちゃなって 守ってやれるかなってまた
誓いを立てるように 君の頭を撫でるんだ
涙だって 「大丈夫だ」って 抱きしめてやれる気がするよ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。