俺、頑張らねーと。
あんな関西弁の先輩になんか、負けたくねー。
俺は、この場から早く去りたかった。
カラオケやっと着いたー!
個室に入り、俺は今までのストレスを全部歌に込めた。
外、うるせーな。
誰だよ…
…ぇっ!?
健永と広瀬じゃん…
あんなとこ見せられねーよ…
絶対悲しむ…
てか、あなたはまだ健永のことが好きなのか??
最近何も聞かなかったけど…
ぁぁぁ…俺、今本気で言ったよな…?
やべ…
これからどうしたらいいんだよ…////
俺はカラオケの個室から出て、少し薄暗い道を二人で帰った。
あなたの家の近くに来ると、人の声がする。
前を見ると、健永と広瀬がいた。
健永の家の前で。
まじかよ…
俺の手を引っ張って、あなたの家へ入った。
え…
俺は気づいたら、あなたをギュッと抱きしめていた。
何分かして、あなたは泣き止んだ。
良かった。
俺はあなたを泣かせたりなんかしない。
絶対。
先輩になんか渡さねー。
もちろん、健永にも。
健永があなたを選ばなかったのがいけないんだ。
健永が広瀬のところに行ってしまったせいで、あなたがこんなことに…
絶対。
健永になんか譲らねーよ…












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。