恋人から連絡が来たのは、佐々木くんと関係を持ってから三日後のことだった。
他の男性と関係を持ちながら、彼からの連絡を嬉しいと思ってしまう私は、やはり最低な女なのだろう。
でも、以前より気持ちが楽になっている事に気がついた。
一途に稜のことを想っていた時よりも、ずっと。
幸運なことに今日はシフトも入っていない。
講義は午前中に終わるし、ゆっくり支度ができそうだ。
他に相手がいると分かっていても この関係を断ち切れないのは、私が彼の優しさに騙されているからなのだろう。
どんなに乱暴に抱かれても、浮気の証拠を目の当たりにしてしまっても、『好きだよ』の一言があれば 何でも許してしまう。
誰にも愛されなくなるくらいなら、どんなに我慢を強いられても構わない。
時々 そんなふうに思っている自分もいた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。