第8話

9,938
2017/11/21 14:01


スカートをたくし上げると、真っ白な肌が露わになる。

決して焦って傷つけることがないよう、内腿にそっと指を這わせた。


「ひゃ…ぁ、…あッ」


微かな刺激でさえ 彼女の体は反応を見せ、吐息混じりの色っぽい声を部屋に響かせる。

その度に俺は“あなたを犯したい”という気にさせられるのだが、もちろん そんなこと 出来るはずもない。

俺の前では女の顔を見せていても、彼女が高校生であることに変わりはないのだから。


「ゆ…すけ、ッ…お願い…もう」


でも、あなたの“女の顔”に、俺はいとも簡単に惑わされる。

触れた下着の中央はしとどに濡れていた。
肌とピッタリくっついた布が、彼女の“形”を強調しており ひどく厭らしい。


「あーあ。もうこんなにして…」


不思議なくらい 口からは意地悪な言葉が溢れ出す。


冷ややかな瞳も。
淡々とした口調も。

全て余裕のない心を隠すためだった。


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