スカートをたくし上げると、真っ白な肌が露わになる。
決して焦って傷つけることがないよう、内腿にそっと指を這わせた。
「ひゃ…ぁ、…あッ」
微かな刺激でさえ 彼女の体は反応を見せ、吐息混じりの色っぽい声を部屋に響かせる。
その度に俺は“あなたを犯したい”という気にさせられるのだが、もちろん そんなこと 出来るはずもない。
俺の前では女の顔を見せていても、彼女が高校生であることに変わりはないのだから。
「ゆ…すけ、ッ…お願い…もう」
でも、あなたの“女の顔”に、俺はいとも簡単に惑わされる。
触れた下着の中央はしとどに濡れていた。
肌とピッタリくっついた布が、彼女の“形”を強調しており ひどく厭らしい。
「あーあ。もうこんなにして…」
不思議なくらい 口からは意地悪な言葉が溢れ出す。
冷ややかな瞳も。
淡々とした口調も。
全て余裕のない心を隠すためだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。