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第1話

きゃんでぃ。/Red
567
2017/11/26 12:59
シルクside

どこにでもある普通の学園生活。
ただ仲間と一緒にわいわいして
授業適当に聞いて
ほんとに普通。
だと思ってたのに。

そこに君は現れた。
あなた

あの、キャンディ余ったのでいりますか?

その綺麗な瞳に引き込まれた俺は
迷わずキャンディを受け取っていた。

受け取った時の彼女の笑顔は
名前も知らないけど人を魅了するような気がした。

夕焼けが綺麗に染まっていた帰り道。
名前も知らない彼女。
口の中でとろける甘いキャンディ。
また、会えたらいいのにな
なんて呟いた声は空に吸い込まれて消えていった。

なんで彼女がキャンディを配っていたかとか
なんで彼女が現れたのかとか
そんなのはどうだっていい

ただ、いろんな偶然が重なって出会えたのだから。

って、なんで俺こんなこと考えてるんだろう。
これが、俺の初めての初恋_だったのかもしれない。

見ず知らずのあなたへ。

また、会えるでしょうか。

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